ストレス溜まりそうな「大奥」、いったいどんな娯楽でリフレッシュしてたの?

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大奥というところは独特の世界で、基本的に一日中この敷地内にいます。特に、御年寄や御客会釈などの高級女中は一生奉公なので、休日もなし。病気のときや親が死んだとき以外は、大奥から出ることができないのです。しかも将軍と、その妻の御台所のために尽くす日々ですから、緊張することばかり。息抜きに、どんなことをしていたのでしょう?

前回の「大奥の様々な職種」に続き、今回は大奥の中での娯楽について紹介します。

貴重な外出ができるのはどんなとき?

彼女たちのお楽しみの一つが、歴代将軍の菩提寺である上野・寛永寺または芝・増上寺に、御台所の代わりに御年寄が代参すること。健康祈願や安産祈願などの祈祷を目的とした代参も多く、増上寺では、若い僧侶を揃えてくれ膳の用意もしてくれたりともてなしてくれたそう。たまにしかできない外出は、どんなに楽しかったことか!

ほかに、上級女中のみペットを飼うことも許されていました。特に狆(チン)が人気。着飾らせて、狆たちの装いもだいぶ華やかになっていました。ちなみに篤姫は本当は狆が好きだったけれど、将軍の家定が犬嫌いだったので猫を飼っていたとか。

城内での四季折々の楽しみでリフレッシュ

城内はとても広いので、四季折々で自然の移り変わりも楽しめます。築山や庭園を眺めて楽しむ御遊山も、欠かせません。駕籠の中には御台所がおり、ちょっとだけ駕籠の戸を開けて、その隙間から景色を眺めたようです。桜の季節は、昼間は花見の宴、夜は夜桜見物。さらに桜を楽しむときは、城内の堀か川を船に乗って廻ったりも。

ホタルがとぶ季節になると、ホタル狩りを愉しむ奥女中たちが、城内の庭にちらほら。紅葉の季節になれば、紅葉した庭を散策して秋の到来を実感するのです。雪が降る景色になると、ついつい寒くて袖の中に手を入れたくなるよう。それでも寒いのを我慢して雪景色を堪能していたのでしょう。

室内での遊びだと、哥合(うたあわせ)などが定番でした。これは決められたお題にしたがい、和歌を合わせて優劣を競うものです。歌を披露するのが講師で、勝負を判定するのが判者です。茶道や琴をたしなむ者も多かったようですね。自由が制限されているものの、大奥の中で上手に遊び、ストレスをためないように色々と工夫をしていたのでしょう。

参考文献:図説大奥の世界