スペイン・バルセロナのサグラダ・ファミリア教会で、連続襲撃の犠牲者らの追悼ミサに出席した人々(2017年8月20日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】(写真追加)スペイン東部カタルーニャ(Catalonia)自治州で相次いだ車突入事件で、警察当局は20日、容疑者グループが爆弾製造所として使用していたとみられる民家でガスボンベ120本を発見したと発表した。一方、このうちバルセロナ(Barcelona)での襲撃の犠牲者に英国系オーストラリア人の男児(7)が含まれていることが明らかになった。

 大量のガスボンベが見つかった民家は、バルセロナの南約200キロの町アルカナル(Alcanar)にある。

 カタルーニャ警察のジョゼップ・リュイス・トラペロ(Josep Lluis Trapero)本部長は記者会見で、容疑者グループは「バルセロナでの1回または複数の攻撃」に使用する爆弾を製造していたと語った。

 だが、容疑者らはバルセロナで犯行に及ぶ前日の16日、この民家で誤って爆発を起こし、計画の変更を余儀なくされたもようだ。

 容疑者らは17日、バルセロナのランブラス(Las Ramblas)通りでワゴン車を群衆に突っ込ませ、13人が死亡、約100人が負傷した。数時間後の18日未明、海沿いの観光地カンブリルス(Cambrils)で同様の襲撃により女性1人が死亡。警察は襲撃犯5人を射殺した。

 トラペロ本部長は、この民家から爆薬「TATP」(過酸化アセトン)」の痕跡が見つかったことも明らかにした。TATPは「サタン(悪魔)の母」とも呼ばれ、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」による攻撃で使われることが多い。今回の襲撃でもISが犯行声明を出している。

 バルセロナの襲撃で使われたワゴン車を運転していたとみられるモロッコ系のユネス・アブーヤアクーブ(Younes Abouyaaqoub)容疑者(22)は依然逃走しており、警察が行方を追っている。スペイン国外に逃れた可能性もある。

 一方、カタルーニャの市民保護当局は20日、バルセロナのランブラス通りで行方が分からなくなったと祖父が通報していたジュリアン・キャドマン(Julian Cadman)さんが、車突入で死亡したことを確認した。
【翻訳編集】AFPBB News