17-18スペイン1部リーグ第1節、FCバルセロナ対レアル・ベティス。試合前に黙とうするFCバルセロナの選手(2017年8月20日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】17-18スペイン1部リーグは20日、第1節の試合が行われ、FCバルセロナ(FC Barcelona)は、同国東部カタルーニャ(Catalonia)自治州で発生した車突入事件を受けて感傷的になった本拠地カンプ・ノウ(Camp Nou)で、レアル・ベティス(Real Betis)を2-0で下して開幕戦を白星で飾った。

 バルセロナ(Barcelona)市最大の繁華街ランブラス(Las Ramblas)通りと同市近郊のカンブリルス(Cambrils)で17日に発生した車突入事件では、14人が死亡、約120人が負傷した。

 FCバルセロナの選手は腕に喪章を巻き、背中の個人名の代わりに「BARCELONA」と記されたユニホームを着用。試合前には1分間の黙とうがささげられた。

 2得点に絡んだFCバルセロナのジェラール・デウロフェウ(Gerard Deulofeu)はbeINスポーツ(beIN Sports)に対して「起こったことは恐ろしいものだ。僕らは恐れていないから、こういったことが終わることを願う。この勝利は被害に遭われた方にささげる」とコメントした。

 カルレス・プチデモン(Carles Puigdemont)カタルーニャ州首相の「日常を取り戻す」という強い思いもあり、試合は安全対策を強める中で実施される決断が下された。事件後、特に観光客のサポーターがチケットの払い戻しを行ったため、カンプ・ノウは9万9000人の満員にはほど遠い状態だった。

 黙とうの後には、クラブのアンセムの歌詞の一文である「誰も私たちを屈服させることはできない」という歌声、そして「私たちは怖くない」というチャントが響き渡った。

 事件を前に、FCバルセロナはネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)がパリ・サンジェルマン(Paris Saint-Germain、PSG)へ移籍し、スペイン・スーパーカップ(Spanish Super Cup 2017)では宿敵レアル・マドリード(Real Madrid)に2試合合計スコア1-5で敗れるなど、厳しいシーズンの船出に苦しんでいた。

 この日は負傷のルイス・スアレス(Luis Suarez)やアンドレス・イニエスタ(Andres Iniesta)を欠きながらも、試合を支配するパフォーマンスで町の士気を高めるべく、戦いに臨んだ。

 FCバルセロナのエルネスト・バルベルデ(Ernesto Valverde)監督は、「最終的には、前に進まなければならない。私たちの思いは、この勝利を被害を受けた方にささげられるようにすることだった」と語った。

 前半36分、デウロフェウのクロスからベティスのアリン・トシュカ(Alin Tosca)が、メッシの存在感もあってオウンゴールを献上。さらにその3分後、再びデウロフェウのお膳立てから今度はセルジ・ロベルト(Sergi Roberto Carnicer)が追加点を決めた。

 前半にFKがポストに阻まれていたメッシは、低調に終わった後半もベティスに対して最も大きな脅威となり、ペナルティーエリア外からシュートを2本放ったが、どちらも枠に嫌われた。
【翻訳編集】AFPBB News