恩師グアルディオラが率いるマンチェスター・Cへの移籍をメッシは本気で考えているのだろうか? バルサとの契約延長にはいまだサインしていないが…。 (C) REUTERS/AFLO

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 ネイマールが契約解除金2億2200万ユーロ(284億円)を支払ってバルセロナからパリ・サンジェルマンに移籍するなど、もはや何が起きてもおかしくない今のサッカー界。それだけにリオネル・メッシがバルサを退団するという可能性もゼロではないのかもしれない。
 
 現地時間8月20日、『Yahoo Sport France』が「マンチェスター・シティがメッシを獲得するために3億ユーロ(約384億円)を準備している」と報じたのだ。
 
「まだ噂の域を出ない」と前置きをした同メディアだが、「その噂話は日に日に成長している」と現実味を帯びてきているとし、メッシに対してマンチェスター・Cが、契約解除金の3億ユーロ(約384億円)を支払う算段があると伝えた。
 
 メッシとバルサの現行契約は2018年6月までで、今年7月には2021年までの延長で合意したとクラブが発表した。しかし、現地時間8月17日に『ESPN』が、バルサのジョルディ・メストレ副会長が、まだ正式に契約書への署名が行なわれていないことを明かしたことを伝えて話題となった。
 
 メストレ副会長はファンを安心させるべく同時に「契約更新は200パーセント確実だ。レオ(メッシ)との契約更新は正しい方向に進んでいる。これでうまくいかなければ、大きな驚きだ」とも語っている。
 
 しかし、この「200パーセント確実」という言葉は、ネイマールのバルサ残留の可能性について問われた際にも、メストレ副会長が口にしていた……。バルサ・ファンの心中は穏やかでないといったところだろう。
 
 また、『Yahoo Sport France』は、ファンがメッシが最近になってインスタグラムでマンチェスター・Cをフォローしたことで、バルサを退団する可能性を憂慮しているとも伝えている。
 
 マンチェスター・Cを率いるジョゼップ・グアルディオラは言うまでもなくメッシにとっては恩師と言える人物で、同クラブのチキ・ベギリスタインFD、フェラン・ソリアーノCEOもバルサOBだ。さらに親友のセルヒオ・アグエロ、ニコラス・オタメンディなどアルゼンチン代表のチームメイトも在籍している。
 
 そして、英紙『サン』やカタルーニャのテレビ局『TV3』によれば、昨夏に起きた脱税騒動でのバルサの対応にメッシが失望し、マンチェスター・C移籍を父親に希望したという話もある。その際は真剣にイングランド行きを考えたとも言われている。
 
 一時は退団がありえないと言われたネイマールが、急転直下でパリSGへと移籍したことも踏まえれば、メッシの電撃移籍は決して与太話とは言い切れない。はたして、かつての恩師やチームメイトが待つマンチェスター・Cへの移籍は現実のものとなるのだろうか? 欧州の移籍マーケットは8月31日まで開いている。