「白人中心の物語の世界観を一変させたかった」オール黒人モデルによる、不思議の国のアリス

写真拡大

イタリアのタイヤメーカー「pirelli(ピレリ)」が制作する、ピレリ・カレンダー。

先月、2018年版カレンダーのテーマとして発表されたのが、オール黒人モデルによる『不思議の国のアリス』。

誰も見たことのない新しいアリスに注目が集まっています。

芸術性と強いメッセージ性。毎年注目されるピレリ・カレンダー

一流のカメラマン、スタイリスト、トップモデルを起用し制作されるピレリ・カレンダーは、毎年ファッション業界で話題になるほどアーティスティック。

これまでセクシーな女性像を追求してきたけれど、2年前から大きく方向転換しています。

2016年版では「偉業を成し遂げた女性たち」をテーマに、強い意志を持つ女性たちを表現。2017年版では、「女性の素の美しさ」をフィーチャーしました。

世のなかへのメッセージ性を強め、ますます注目度が高まるピレリ・カレンダー。

姉妹メディア「カフェグローブ」によると、今年も期待を裏切らないテーマとキャスティングのよう。

ティムとエドワードが創り出す、幻想的でアヴァンギャルドな世界観

2018年版のカレンダーを手がけるのは、イギリスのファッション写真家Tim Walker(ティム・ウォーカー)。

ティムは、白人中心の物語の世界観を一変させようと、テーマにオール黒人モデルによる『不思議の国のアリス』を選びました。

画像右手の人物がエドワード・エニンフル

スタイリストは、今年4月に就任したばかりのイギリスの『VOGUE』編集長、Edward Enninfu(エドワード・エニンフル)。

ティムが創り出す幻想的で少し毒々しさを感じる世界観、男性として初めて『VOGUE』編集長に就任したエドワードがスタイリングするアヴァンギャルドなヴィジュアル...。

ふたりのクリエイティビティが混ざり合ったアリスの世界。それだけでもわくわくしてきますが、キャストたちもまた魅力的です。

新しいアリスを創り出す、17人の黒人モデルたち

主役のアリス役に抜擢されたのは、Duckie Thot(ダッキー・ソット)。南スーダン出身でオーストラリアを拠点に活躍するモデルです。

モードな衣装に身を包んだ様子が印象的で、ダッキーが表現するアリスからはかわいらしさだけじゃない、凛とした美しさを感じます。

脇をかためるキャストももちろん豪華。

2013年にアカデミー助演女優賞に輝いた女優、Lupita Nyong'o(ルピタ・ニョンゴ)は、かわいらしいねずみに。

ハートの女王に扮するのは、ドラァグクイーンのRuPaul(ルポール)。

ハートのキングには、ダンサー・俳優・モデルとして活躍するDjimon Hounsou(ジャイモン・フンスー)が抜擢されています。

ファッションモデルのNaomi Campbell(ナオミ・キャンベル)、ラッパーのSean Combs(ショーン・コムズ)。

アルビノのモデルThando Hopa(タンド・ホパ)など、カレンダーでは17人の黒人モデルたちを起用。

アメリカでは、つい最近も白人至上主義者と反対派が衝突する事件が起きたばかり。

そんないまだからこそ、2018年版カレンダーのテーマに、オール黒人モデルによる『不思議の国のアリス』が選ばれたことは、大きな意味を持つような気がします。

従来のアリスとはまた違った美しさや華やかさを持つ、新しいアリスの世界。全貌を見られる日が楽しみでなりません。

[カフェグローブ]

こちらも読まれています

・「ファッション界にも黒人差別はある」24歳のモデルが語ったこと

・「フェミニズム」って何? トランプが生まれたNYで考えた

・意外だった。世界を旅する女子ふたりの必須アイテムって? #sponsored