[8.20 J2第29節 京都2-2大分 西京極]

 J2リーグ第29節が20日、各地で行われ、ホームの京都サンガF.C.が後半アディショナルタイムの劇的ゴールで大分トリニータに追い付き、2-2の引き分けで終えた。両者とも連敗を2でストップさせた。

 16位に沈む京都は、ボランチの2人が一発退場して0-2で敗れた前節・水戸戦からスタメン5人を変更。チームトップ12得点のDF田中マルクス闘莉王が累積警告で出場停止となり、甲府から期限付き移籍で加入したDF土屋征夫が初めて先発に入った。

 12位ながらプレーオフ圏内の6位まで勝ち点2差に迫る大分は前節の東京V戦(0-2)で先発したMFシキーニョが控えに回り、MF山岸智が起用された。

 序盤から主導権を握った京都は前半15分、DF石櫃洋祐のロングスローに反応したFWケヴィン・オリスが頭でファーストシュートを放つ。一方の大分はMF鈴木惇のミドルシュート、FW三平和司のループシュートで京都ゴールを狙ったが、いずれも枠を捉えられなかった。

 前半39分、試合前に100試合出場記念のセレモニーが行われ、婚約者から花束を受け取った京都FWイ・ヨンジェがスコアを動かす。右CKをDF石櫃洋祐が蹴り込むと、相手ディフェンスを振り切った韓国人FWが豪快ヘッド。大分ゴールにまっすぐ叩き込み、スタンドの婚約者に向けて両手でハートマークを作って見せた。

 1-0で迎えた後半も京都ペースとなった。後半4分、DF本多勇喜のスローインをMF小屋松知哉が落とし、パスを受けた本多がシュート。同8分には左CKをファーの土屋が頭で落とし、こぼれ球をFWエスクデロ競飛王が決定的な左足ボレーを放つ。大分GKは飛び出していたが、ゴールマウス正面でFW三平和司が決死のブロックを見せた。

 前節で今季初の連敗を喫した大分は後半17分、山岸に代えてシキーニョを投入すると、直後の同19分に同点に追いつく。右サイドのMF松本怜が高速ドリブルで突破すると、マイナスにクロス。ボランチの位置から攻め上がったきた鈴木惇が左足で流し込んだ。福岡から期限付き移籍で加入したレフティーの今季2点目が貴重な同点ゴールとなった。

 大分は後半25分、FW後藤優介がゴール前でドリブル突破を見せると、土屋に倒されてファウルの判定。自ら蹴った後藤のFKは壁に当たったが、さらに大分が攻勢を強めていく。同29分、右サイドで獲得したFKを鈴木惇が蹴り込み、DF竹内彬が中央で合わせたが、わずかに枠の上に飛んだ。

 一方の京都は後半27分にFW大黒将志を投入し、勝ち越しを狙う。同31分には左サイドからのクロスに大黒が競って、こぼれ球をケヴィン・オリスがボレーシュート。完璧にミートさせたが、鋭い弾道のシュートはゴールポストに当たった。

 その後は拮抗した展開となったが、大分は後半35分に投入されたFW伊佐耕平がすぐさま期待に応えた。同36分、左サイドのシキーニョがドリブルで相手ディフェンスを抜き去ると、中央へグラウンダーのクロスを供給。ゴール前に飛び込んだフリーの伊佐がスライディングシュートで叩き込んで2-1とし、今季初の逆転勝利を手中に収めたかのように思われた。

 ところが、これ以上の低迷を避けたいホームの京都も必死で応戦し、後半アディショナルタイム3分に奇跡を起こす。ゴール正面のFKをケヴィン・オリスが右足で直接狙うと、ボールは惜しくもクロスバーを直撃。それでも、いち早くこぼれ球に反応した大黒が頭でプッシュし、同点ゴールを奪った。そのまま2-2でタイムアップの笛を迎え、終盤にスコアが動く劇的な試合は両チームが勝ち点1を加える形で幕を閉じた。


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