横浜市資源循環局が公開している、『イーオのごみ分別案内』。捨てたいゴミの名称を入力すると、キャラクター『イーオ』が分別方法を教えてくれるチャット形式のシステムです。

横浜市資源循環局スクリーンショット

Twitterに「回答がすごい!」と投稿されたことがきっかけで、大きな話題になりました。

「夫を捨てたい」横浜市の『ゴミの出し方』に質問したら 回答に泣いた

ゴミではなく「夫」「夢」「黒歴史」などのワードを入れると、キャラクターの『イーオ』が予想もつかない回答をしてくれることが大いに受けたようです。

横浜市資源循環局スクリーンショット

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Twitter上には、多くのコメントが投稿されました。

横浜市、やるな!ハイテクすぎる。ゴミの分別じゃないところに、こりすぎ!回答は1つじゃないみたい。何度も試しちゃった。

『イーオのごみ分別案内』 は現在、NTTドコモと横浜市が共同で実証実験を行っているサービス。

NTTドコモのAI技術 と、横浜市が所持する2万語におよぶ検索データが融合したこのサービスは『チャットボット』 と呼ばれます。

横浜市の担当者に、誕生の経緯などを伺いました。

横浜市の担当者が語る『イーオのごみ分別案内』

――質問に対する回答のバリエーションが非常に豊富ですね。どのように回答を作成なさったのでしょうか。

基本的な分別に対する回答は、資源循環局で以前より運用している『ミクショナリー』というシステムがあり、そこで蓄積した2万語以上の単語のデータを活用しています。

データは運用開始時から職員が追加してきたものです。

また、『ミクショナリー』 の利用数が多いものなどにトリビアを追加するというアイディアなどは、今回『チャットボット』を作成するなかでNTTドコモと政策局共創推進課、資源循環局の打ち合わせの中で出たものです。

トリビアなどの内容については、資源循環局の職員がアイディアを出し合って作成しました。

――捨てたいものとして「夫」「旦那」などと入れると、トリビア(豆知識)をまじえた秀逸な回答が返ってくるとネット上で話題になっています。このような反応は意図されていましたか。

実証実験のため、短期間に多くのかたに利用していただきたいという思いと、分別に無関心なかたなどが興味を持ち、「ゴミ分別は分からないし、めんどうくさい」ではなく、「ゴミ分別って少し面白い、簡単に調べることができる」と思っていただきたいと、トリビアなどを入れました。

――AI技術が採用されているとのことですが、入力された質問を学習する機能はあるのでしょうか。

学習型のAIは使用しておりません。事前に用意したシナリオ型のAIを活用しています。

――話題性はもちろんですが実用性も非常に高いシステムだと思います。横浜市の分別だけでなく、ほかの自治体への展開も期待されるかと思いますが、計画はありますか。

現時点では、実証実験中で本格的な導入をするかは検討中であり、また、他都市への展開についてはお答えしかねます。

しかし、ゴミは毎日出ますが、分別方法が分からないことが心理的な負担になってしまうことがあります。

分別は市町村ごとに異なるため、引っ越した際などは特に困るといった声もいただきます。

そういった中で、ほかの自治体でも様々な取り組みをしていますので、こういった取り組みが広がり「分別は簡単に調べることができる」と知っていただければ、心理的な負担の軽減につながるのではないかと考えます。

ゴミの分別を市民に強いるのではなく、「心理的な負担を減らしたい」という思いで作られた『イーオのごみ分別案内』。

可愛らしいキャラクター『イーオ』に話しかけることで、楽しく分別方法を知ることができる、優しいシステムです。

現在は実証実験中で、本格的な導入がされるかは未定とのこと。ですが、使ってみた多くの人が、暮らしの中に常に寄り添う存在になってほしいと感じたことでしょう。

「イーオ!」と呼びかけるとお返事してくれる。

[文・構成/grape編集部]

取材協力横浜市資源循環局