大山に逆転されても焦らなかった(撮影:米山聡明)

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<CAT Ladies 最終日◇20日◇大箱根カントリークラブ(6,704ヤード・パー73)>
これまでに20勝を積み上げた女王が自分の勝ち星を信じるのに時間がかかった。「正直まだ信じられません」。「CAT Ladies」最終日、見事栄冠を手にしたのはトータル12アンダーまで伸ばしたイ・ボミ(韓国)だった。

首位タイから出たボミだったが、序盤はパットが決まらずパーが続く展開。一方、同組の大山志保が出だしから3連続バーディを奪い、一気にトップに立った。それでも慌てることはなかった。「スタート前に清水重憲キャディと、今日の目標は去年の自分(9アンダー)を超えることと決めていました。だから焦りはなかったです」
言葉通りスコアを崩さず雌伏の時を過ごすと、6番で残り140ヤードから2mにつけて最初に奪ったバーディから猛反撃。7番で1m、8番で2m、9番で4mと怒涛の4連続バーディを奪い、一気に2位以下に3打差をつけてトップでハーフターン。そこからは、「ボギーを打たないように気を付けた」と百戦錬磨のゴルフでパーを並べホールアウト。28歳最後の試合で、昨年に続く連覇を達成した。
2年連続賞金女王に輝いた28歳は、今季もがきにもがいていた。ショットの調子が上がらず、ショットに練習時間を割く影響で、得意のショートゲームの調子も上がらない。当然成績は付いてくるはずもなく、昨年とは一転、ギャラリーからは心配そうな面持ちで観られることも増えた。
「リゾートトラストの時が一番良くなかった。改めてゴルフは難しいと思いました。去年のような成績が出せないとは思っていましたので、私としてはそこまで心配もなかったのですが、やっぱりプロとしてファンには良い時のプレーを見せたかった。清水さん、トレーナー、マネージャーとどうすれば上に行けるか話していました。こういう色々な話をするのもゴルフの楽しみだと思って頑張りました」。
そんな時期に、清水キャディから言われた忘れられない一言があるという。「“悪い時は何をしても良くならない。だけど今みたいに一生懸命やっていれば這い上がったときにより強くなる”と言われました。それを聞いてもっと頑張ろうと」。
苦しい時を経て、「さらに成長できました」とボミ。特に成長できたのは気持ちの部分。「技術は去年と一緒だと思います。それよりも考え方が成長しましたね。頭がシンプルになりました」。日本女子プロゴルフ協会の樋口久子相談役からのアドバイスもあり、考えに考え抜いた結果、難しく考えすぎないようになった。結果、今日のラウンドでも“去年の私に勝つ”というシンプルな思考で臨めた。
来週は、地元・江原道(カンウォンド)で行われる韓国ツアーに出場。そして、翌週はオープンウィークとして、「日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯」に備える。「ショットの感じが良くなったので、今週の私を忘れずに優勝目指して頑張りたい」と意気込んだボミ。最後に20代最後の1年の抱負を聞かれると、「決めてないですよ。まだ28歳ですから!(笑)」と満面のスマイルを浮かべた。
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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