出産後、1〜2割の割合で発症するといわれる『産後うつ』。

産後うつ

気分が沈んだり、日々の中に興味や喜びを感じなくなったりする。食欲不振や体重の減退、または不眠や睡眠過多としてサインが出ることも。

医療機関などによる治療が必要な病気である。

産後うつを克服したある女性の物語が、海外で注目を浴びています。

長男の出産以前、教師とアーティストをしていたというステファニー・ミラーさん。

ABC Newsによると、出産と共に『母親としての生活』へと移行したことで、彼女は産後うつになってしまったのだそう。

苦しむ妻に対し、夫のジョンさんがプレゼントしたもの…それは1台の『ミシン』でした。

ミシンと出会った母、目に輝きを取り戻す

我が子は愛おしく思うも、子育て中の母親にとって『自分の時間』はあってないようなものです。

「赤ちゃんと接するだけの毎日に、私は自分が何者かが分からなくなってしまった」とステファニーさんは当時を振り返ります。

「子育て以外に、自分が幸せに感じる何か」が必要だと気付いたステファニーさんは、夫が買ってくれたミシンで着古したシャツなどをリメイクし、子ども用の服を作ることにしました。

できあがった服はもちろん、自分の子どもたちに着てもらうのです。

ステファニーさんがリメイクした作品をいくつかご紹介します。

母の作った服に、娘たちは大喜び!なんと、気に入ったあまり、3日間同じ服を着たまま脱ぎたがらなかったそうです。

元が着古したシャツだとは思えない出来ばえに、Instagramでは作品のファンになる人が続出!

ステファニーさんは子どもたちに選んでもらった柄を使うことにしています。我が子の選ぶ素材に合わせて、イメージしたデザインの服を作る…その一連の流れがとてもワクワクするのだとか。

ミシンと出会い、服を生まれ変わらせる喜びを知ったことで、産後うつを克服したステファニーさんは、自身の体験から感じた『産後うつへの対処法』を語りました。

「お母さん以外の顔を持つ時間が必要だと感じました。子どもたちとは少し離れた所で自分の夢や望み、趣味を持つことが大切です。

親がやりたいことを頑張る姿を子どもに見せるのも、子どもたちには刺激になるはずです。彼女たち自身にとって、視野が広がるきっかけになればと思っています」

ABC News ーより引用(和訳)

趣味を見つけ、行動に移すことで苦しい日々を乗り越えたステファニーさん。

『母』以外の顔を見つけた彼女は、子育てのかたわら、今日も笑顔でミシンの前に座っていることでしょう。

[文・構成/grape編集部]