《Bayside Courts #67》1988-89年

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 写真家の石内都が、個展「石内 都 肌理と写真」を横浜美術館で開催する。2017年12月9日から2018年3月4日までの期間、「肌理(きめ)」というキーワードのもと初期から未発表作まで全13シリーズ、約170点を展示する。
 石内都は1947年生まれ。多摩美術大学で織りについて学んだ後、1975年から独学で写真を撮り始めた。2014年には日本人女性として初めてハッセルブラッド国際写真賞を受賞。近年では、被爆者の遺品を被写体にした「ひろしま」やメキシコの画家フリーダ・カーロの遺品を撮影したシリーズを発表し、国際的に最も高く評価される写真家の一人として知られている。
 実質的なデビューから40年を迎える節目に合わせて開かれる今回の個展では、住人のいなくなったアパートや身体の傷跡、大正・昭和の女性たちが愛用した絹織物、亡き母や被爆者らの遺品の写真を通して、存在と不在、人間の記憶と時間の痕跡を一貫して表現し続ける石内の世界を凝縮して紹介する。