スペイン・バルセロナのランブラス通りにたむけられたろうそくやメッセージ(2017年8月19日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】スペイン警察は19日も東部カタルーニャ(Catalonia)自治州バルセロナ(Barcelona)で発生した車突入事件の容疑者として、モロッコ系のユネス・アブーヤアクーブ(Younes Abouyaaqoub)容疑者(22)の行方を追った。

 報道によると同容疑者は、バルセロナ繁華街のランブラス(Las Ramblas)通りで17日に突っ込んだワゴン車を運転していた人物とされている。

 バルセロナの事件から数時間後の18日未明、海沿いの観光地カンブリルス(Cambrils)でも同様の襲撃があった。警察は襲撃犯5人を射殺。偽の爆弾ベルトを巻いている者もいた。

 バルセロナとカンブリルスの両方の事件についてイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が犯行声明を出した。ISがスペインで初めて行った攻撃とみられる。

 捜査が進む中、フアン・イグナシオ・ソイド(Juan Ignacio Zoido)内相は攻撃の背後にいる組織は「解体された」と述べたが、地元当局はより慎重な姿勢を見せている。

■容疑者の多くはモロッコ移民の子ども

 スペインのテロ組織は少なくとも12人の若い男で構成されていると言われる。10代の人物も含まれているという。

 踏査当局はピレネー山脈(Pyrenees)の麓の小さな町リポイ(Ripoll)を調べている。アブーヤアクーブ容疑者を含め多くの容疑者が住んでいた場所だ。

 リポイのカフェのウエイターはAFPの取材に対し、容疑者のうち数人には何度もビールを出したことがあると語った。直近は2日前だったという。

 容疑者の多くはモロッコ移民の子どもたちだ。カンブリルスで射殺された5人のうちの一人、ムーサ・ウカビル(Moussa Oukabir)容疑者(17)もリポイ生まれのモロッコ系だった。彼の兄は逮捕された4人のうちの一人。

 兄弟の父親はモロッコで親類に囲まれながら打ちひしがれていた。父親は、射殺された弟の方は「普通に」学校で勉強し、兄は「まじめに」働いていたと語り、「当局には彼(兄)は無実だと言ってほしい。息子を2人失いたくはない」と話した。
【翻訳編集】AFPBB News