By viviandnguyen_

Appleはオリジナル番組を自社サービス上で配信するための制作費用として10億ドル(約1100億円)を投じるとWall Street Journalが報じていますが、オンラインストリーミング配信サービスのNetflixが配信コンテンツのために支払う金額は2018年分だけでも70億ドル(約7600億円)を超えるとのことで、ケタ違いの資金を投入していることが明らかになっています。

Netflix to spend $7B on content in 2018

http://appleinsider.com/articles/17/08/16/netflix-to-spend-7b-on-content-in-2018



オンラインストリーミング配信サービスの雄であるNetflixのチーフ・コンテンツ・オフィサーという職に就いているテッド・サランドスさんがエンターテインメント関連ニュースを報じるVarietyのインタビューに応え、Netflixは2018年に配信コンテンツのために70億ドルをつぎ込むと語りました。なお、Netflixは多様なコンテンツを配信するために、2016年には50億ドル(約5500億円)、2017年には60億ドル(約6600億円)以上を費やしてきているそうです。サランドスさんによると、この70億ドルという金額は「大部分がライセンスされたコンテンツのため」のものだそうで、70億ドルのほとんどがライセンス料として費やされていることが明らかになっています。

Netflixは「ハウス・オブ・カード 野望の階段」や「オレンジ・イズ・ニュー・ブラック」の他、「Stranger Things」や「Master of None」などのオリジナルコンテンツの制作に力を入れており、これらの制作になんと1億ユーロ(約1200億円)もの資金を集めていることが明らかになっています。日本でも芥川賞を受賞した又吉直樹の小説「火花」をNetflixが映像化・独占配信したり、明石家さんま&ジミー大西の実話を描くドラマ「Jimmy〜アホみたいなホンマの話〜」を制作したり、デビルマンの新作「DEVILMAN crybaby」を独占配信予定だったりと、オリジナルコンテンツに注力していることがよくわかります。

Netflixがオリジナルコンテンツ拡充のためさらに1200億円を投入へ - GIGAZINE



それでも、配信コンテンツはメジャー制作会社からライセンスされたものに依然として大きく依存しているのが現状です。サランドスさんは「(オリジナルコンテンツとその他の)比率が半々になるには、まだ2、3年かかる」としていますが、Netflixは今後数年間でオリジナルコンテンツをさらに強化していくことを検討しているそうです。なお、ブラジルで「3%」、ドイツで「Dark」といった地域オリジナルのコンテンツをNetflixは作成しており、今後数年間でTVシリーズの数を70シリーズから100シリーズにまで増加させる予定とのこと。

また、債務総額が48億ドル(約5200億円)で、配信契約に157億ドル(約1兆7000億円)が計上されているというNetflixの財務状況について、サランドスさんは「我々は持っていないお金を使っているというわけではない。収入をそのまま費やしているんだ」と語っているように、財政面への心配は抱いていない模様。



By 401(K) 2012

そんなNetflixの積極的な戦略により、スポーツ番組の「Ultimate Beastmaster」やカンヌ映画祭で高評価を得たボン・ジュノ監督の「オクジャ/okja」など、人気コンテンツが生み出されている反面、オリジナル長編映画の「Sandy Wexler」や、ブラッド・ピット主演の「ウォー・マシーン: 戦争は話術だ!」などはレビューで低評価を受けており、オリジナルコンテンツのすべてが上手くいっているというわけではないようです。

ウォー・マシーン: 戦争は話術だ! | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト