米マサチューセッツ州ボストンで白人ナショナリストの「言論の自由」を求める集会に対抗して行われたデモ行進(2017年8月19日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】米北東部マサチューセッツ(Massachusetts)州ボストン(Boston)で19日、白人のナショナリストらが集会を開いた。これに対抗して警察の推定で4万人に上る反人種差別主義者のデモ隊が通りを埋め尽くし、ナショナリストの集会を圧倒した。

 ボストン市当局は不測の事態に備え、集会が行われた地域での厳格な銃器所持禁止を命令し、車両の侵入を防ぐためゴミ収集車とコンクリートの防壁で現場周囲を囲んだ。

 デモ参加者と警察の間で小競り合いが発生したものの、今月12日にバージニア(Virginia)州シャーロッツビル(Charlottesville)で行われた同様のデモのような暴力的な事態にはならなかった。

 極右グループによるいわゆる「フリー・スピーチ(言論の自由)」集会はボストンで19日午後2時(日本時間20日午前3時)まで行われる予定だったが、終了予定時刻の30分前には警察官らが数十人程度とみられる同集会の参加者に付き添って、反人種差別主義デモ参加者の大群衆を抜けて安全な場所へ移動させた。

 上空から撮影された写真では、ボストンの主要道路は数ブロックにわたって反人種主義の人々で埋め尽くされていた。ボストンの警察は、デモには推定で約4万人が参加し、傷害や警察官への不法接触、治安を乱す行為などで27人を逮捕したと発表した。群衆管理の専門訓練を受けた部隊が、2つのデモ隊が接触しないように分離して秩序の維持に当たったという。

 19日のボストンのデモは、米国で人種関係についての論争が巻き起こっている中で行われた。論争はドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領がバージニア州シャーロッツビルで12日に行われた白人至上主義者とネオナチのデモの参加者の一部を「とても素晴らしい人々」と称賛したことからさらに激化していた。

 トランプ大統領はデモ行進が終わりに近づいた頃、ツイッター(Twitter)で「ボストンには多数の反警察的な扇動者がいるようだ」「警察はタフで頭がいい!ありがとう!」と同市警察を支援する姿勢を見せ、また「法執行機関と(ボストンの)マーティン・ウォルシュ(Martin Walsh)市長は素晴らしい働きをした」と付け加えた。

 さらにデモ参加者らがボストン中心部から立ち去り始める頃になると、トランプ大統領はよりポジティブなトーンのツイートをした。「偏狭な信念とヘイトに反対する声を上げてくれたボストンの多くのデモ参加者を称賛したい」「わが国はもうすぐ一つになるだろう!」
【翻訳編集】AFPBB News