竹内弘樹氏は著書多数。「本当に儲かる株・成長する株を自分で見つけられるようになる本」

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 今なら9割の株は上がるため、全部申し込んでおけばいいとまでいわれるIPO。だが「やさしいIPO株のはじめ方」を運営する竹内弘樹氏は徹底的な研究をもとに法則性を提示する。

◆IPO専門サイトや格付け機関の情報を利用する

「IPO株はバブル期のようにどれも初値が公募価格を上回っています。しかしふたを開けてみたら損していたということもあるので研究して優良株を選別しておくと勝率がさらに上がります。個人的な判断だけではなく、うちのようなIPO専門サイトの予想を回ったり、フィスコなど格付け機関などの情報を利用するのがよいでしょう」

 過去に上場したスシローやマクロミルは初値が公募価格を割ったのは簡単に言うと需給バランスの問題だという。

「多すぎる株数が公募で出されているものは人気がなく、数が少ない株はプラチナといわれて人気があり値が上がる。投資家の間では数の常識は知れ渡っているので初心者は当たったとしても注意したほうがいいです」

 スシローに関しては上場廃止後の再上場で市場の期待も薄かったのも公募価格割れの一因だった。

 もともとIPOの抽選は非常に当たる確率は低いが、当たれば一度に大きな儲けになることもある。竹内氏は過去、一度の取引で225万円の利益を得たことも。今年もすでに6回当選し86万円の利益を得ている。そんな竹内さんにIPO株の当選確率を上げる裏テクを聞いてみた。

「主幹事、副幹事、そのほかで証券会社ごとに割当株数が決まっている。複数社で口座を開設したり、家族の口座を作ったりして抽選の権利を増やすほうが確率的に有利になります」

 ひとつの証券会社での資金が多いと抽選の回数が増えてくる。お得意様だと当たりやすくなるのはもちろんだが、証券会社によって利点も様々だ。

◆証券会社によって違う利点

「マネックス証券は、資金の額に関わらず同じ確率なので安心です。SBI証券は外れてもポイントがつくのでそのポイントが貯まると当選確率が高くなる。SBI証券は積んでいる資金が多いと抽選回数が増える利点も。大和証券にはチャンス抽選枠があるので期待できます。主幹事一社だけなら約20万円あれば抽選が受けられるので初心者はそこから始めてもいいですね。野村證券は申込時に資金が不要なのでそこからトライしてもいい。当選確率を上げたいならやはり複数申し込みを行いましょう」

 竹内氏の年間IPO実績は2016年には221万8400円、2015年には392万円とかなりの利益を上げている。また、銘柄選びにおいて竹内氏がすすめる業界は下記の通り。

「今後の注目株は、自動運転やインターネット関連。ロボットやAIなどが将来の成長性が見込めます」

 運営するサイトでは、IPO株の成長性や話題性、割安性などの評価を総合してS〜Dまでのランク付けを行っている。初心者はこのランクを参考にするのが手っ取り早いだろう。

<当選率をあげるための5箇条>
・より多くの証券会社に口座開設して抽選回数を増やす
・家族(配偶者、子供など)名義で口座開設し抽選回数を増やす
・IPOチャレンジポイントを貯めて当選しやすくする
・抽選の時間差を利用して、同銘柄を前後2回申し込む
・口座への入金額を増やして、抽選回数を増やす

【竹内弘樹氏】
「やさしい株のはじめ方」運営。ライフパートナーズ株式会社代表。岐阜大学農学部卒業後、ファイナンシャルプランナーの資格を取り独立。運営サイトは初心者でもわかりやすい定評があり、アクセス数は延べ250万人超。著書多数。

取材・文/星野陽平(清談社) カシハラ@姉御

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