香川真司、肩の状態は「試合に入れば恐れはない」。W杯予選については?

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 香川真司は確実に調子を上げている。
 
 先週、DFBカップ1回戦で今シーズン初の実戦復帰を果たし、ブンデスリーガ開幕戦となった8月19日のヴォルフスブルク戦では、わずかな時間ながら出場を果たした。出場時間が短いこともあり、コンディションは万全と言うことはできないが、前に進んでいることは確かだ。

 
 リーグ開幕を迎えるにあたって、ドルトムントはウイングが手薄になっていた。負傷中のロイスとシュールレに加え、移籍騒動によってクラブから謹慎処分を受けているデンベレが起用できず、地元メディアではゲッツェ、あるいは香川をウイングで起用する可能性が報じられていた。
 
 しかし、結局、ボシュ監督はプリシッチとフィリップをウイングで起用し、ゲッツェはインサイドハーフ、香川はベンチスタートという選択をした。香川の状態を考えればリスクを負うことはできないだけに、堅実な決断だった。
 
 立ち上がりから試合を優位に進めていたドルトムントは、22分にプリシッチが右足で蹴り込んで先制に成功すると、27分にはCKの流れからバルトラが右足で追加点を奪う。後半に入ると60分にオーバメヤンが3点目を奪い、試合を決定付けた。
 
 そのまま時計の針は進み、香川は86分にプリシッチと代わってピッチへ。4分という短い出場時間にはなったものの、チームが3点リードのまま終盤に入ったことで、状態を上げている香川にも出場機会が回ってきた格好だ。
 
 90分にはフィリップのパスに反応してゴール前に飛び込むというゴールチャンスもあったが、わずかに届かなかった。
 
 試合後、肩の状態について問われた香川は「大丈夫です。試合に入ったら恐れはないし、その気持ちでやっています」と答えた。脱臼した肩の可動域は広がり切っていないが、プレーをするにあたって制限を感じることはあまりない。
 
 ただ、どうしても「コンタクトの時に、まだまだ筋力が回復していないところがある」という状態ではある。とはいえ、「それは試合においては全く問題ないので、そこまで気にする必要ないと思います」と言い切った。
 
 リーグは開幕したばかりだが、気になってくるのは8月末の代表戦までに、どんな状態にまで仕上げられるかだ。90分間プレーできる目途について問われると、「僕はいつでも準備できています。トレーニングもそのつもりでやっています」と力強く答えた。
 
 客観的な事実として、香川は復帰してからまだ、33分しか実戦でプレーしていない。ただ、その口から放たれる言葉は力強く、戦う準備はできているという意思を感じることができた。
 
 8月24日には、ワールドカップ予選のオーストラリア戦(31日)、サウジアラビア戦(9月5日)に臨む日本代表メンバーが発表されるが、香川はロシア行きを懸けた戦いもしっかり見据えている。
 
「怪我人が多いみたいですけど、そういうなかでもどれだけ良い準備をするか。6月から2か月、時間が経っていますし、逆に今はそこしか目標はないので、そこに向けてしっかり頑張ります」と頼もしい言葉で締めくくった。
 
【ハイライト動画】ドルトムントが3発快勝! 香川真司は86分から出場 |ヴォルフスブルク 0-3 ドルトムント

現地取材・文:山口 裕平