昨年、66年連れ添った妻を亡くした94歳のおじいちゃん。

妻の不在を痛感する度に涙を流す日々を過ごしてきたが、この夏、彼は笑顔と明るさを取り戻しつつあった。

自宅の庭にプールを設置

米ミネソタ州に住むキース・デイヴィスンさんは今春、自宅の裏庭にプールを造った。

キースさんは「近所の子供たちが遊びに来るだろうと思ってね」と理由を明かす。

初夏の訪れとともに、完成したプールに水を張り開放した。縦32フィート(約10メートル)、水深9フィート(約3メートル)の飛び込み台付きの本格的なもので、加えて近所に公共の屋外プールはない。

近所の家族連れが常連に

となれば、近所の人たちが家族連れで訪れ、常連となるのにそう時間はかからなかった。

中には「ほとんど毎日のようにお邪魔しています」という人も。

キースさんには成人した子供が3人いるが、孫はいない。「彼は、近所の子供たち丸ごと養子にしたようなものだわ。みんなおじいちゃんの孫みたいなものですもの」と話す主婦もいる。

子供の歓声に目を細める

キースさん自身がプールに入るのは、子供たちが帰ったあと。

開放中はもっぱら木陰に座り、歓声をあげる彼らの姿に目を細めている。

94歳という年齢でプールを設置、管理、開放するのはきつい面もあるだろうが、キースさんに気にする様子はない。

彼自身が人々の歓声と嬉しそうな顔を見て、妻を失った悲しみを癒しているのかもしれない。