ハーバード大学を卒業し、ニューヨークでエンジニアの仕事をしていたイスラエル出身のNuseir Yassinさん。高給を手にしていたようだが、それだけでは人生を楽しめないと自覚し退職。その後、毎日1分間の動画を通して自国や旅で出会った人やスポットを紹介する「Nas Daily」を立ち上げた。

彼が届けるコンテンツは、既存のアジア人や欧米人のトラベルブロガーと比べて、オリジナリティーが高いように思える。加えて、流暢な英語を使い中東のライフスタイルや社会問題まで、メディアが伝えきれない事もわかりやすくまとめている。見ればみるほど新しい発見ができる、そんな気持ちに。

2016年2月にはFacebookページも開設。既にフォロワー数は190万人に達する勢いだ。今や多くの人たちに「ビロガー(ビデオブロガーの略)」として知られている彼のコンテンツは、どうしてこれほどまで多くの人を引きつけるのか?答えは動画を見るとすぐその魅力に気づけた。ここでは得に気になった4つの動画を紹介したい。 

01.
 空港で直面する“爆弾探し”

まずはアラブ人でイスラム教徒のNuseirさんならではの経験を紹介するものから。

彼は空港でセキュリティーチェックうける際、ほぼほぼ通常とは違う“特別なチェック”をうけるとのこと。どういうものかと言うと、手荷物はすべて鞄から出され、撮影に使用するドローンから音声マイク、靴下までくまなく確認されるとのこと。終わった後は、片付けを手伝うこともなく「行っていいよ」と放置されるのがお決まりらしい。

「仕事なんだからしょうがない」と相手に理解を示しつつ、「爆弾なんて持ってねぇよ!」と少々お怒りの様子。彼女と旅行へ行く時は、彼女もNuseirさんの“素性”について探られるんだとか。

02.
住所がない
イスラエルの住宅事情

次に、Nuseirさんの実家があるアラブ人の街アラバについて紹介している動画。宗教間の対立があるイスラエルでは、ユダヤ教徒の友人が彼に「アラバって危険じゃない?」などと質問してくるそう。

地元にある負のイメージを払拭しようとNuseirさん、出身地は問わず動画を見てくれている人全員を対象にして実家へ招待するという、ちょっとクレイジーな企画を発案した。

しかし困ったことに、この街にはそもそも住所がないんだとか。じゃあどうやって探すの?となりますが、GPS座標を使って実家の所在地を説明。それでも結果的に多くの人が集まり家族総出でお出迎えすることとなった。

03.
テルアビブのNight Life

こちらはイスラエルの都市、テルアビブでのナイトライフについて。昼間とはまた違う雰囲気になる街の様子を覗き見ることができる。

Nuseirさんによると、夜のテルアビブではクラブへ行くよりストリートで音楽を流して飲むことが多いんだとか。映像には恐竜やバニーに仮装している男性、猫になりきるお姉さんが街を行き交う姿も。日が落ちるとこんなに陽気な街だなんて、知らなかったなぁ。

04.
エルサレムにある宗教の問題

最後はシリアスな社会問題について。

ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、3つの宗教の聖地となっているエルサレムの複雑な問題についてもわかりやすく1分にまとめている。礼拝所の近くに金属探知機や水が入ったペットボトルなどの異物を置くだけでも、互いを刺激し大きな問題が発生しかねないと説明。教会の外に立てかけられたハシゴでさえ18世紀からずっと動かされていないなど、日本にいたらなかなか耳にしないことばかりだ。

時々イスラエルへ帰国するものの、Nuseirさんは基本的には常に旅の中。面白い「1分動画」はまだまだたくさんあるから、気になる人はチェックしてみて!

Licensed material used with permission by Nuseir Yassin