丸坊主にエロ目、加えてすきっ歯の“間抜作”は一度、目にしたら忘れられない強烈なキャラクターだ。

「抜作は、落書きから生まれたキャラで、この連載が始まる前から描いていた『死神くん』にも、エキストラとして登場させていました。『コイツを主人公にしたら面白そうだ』と思っていたんです。描き方のコツは、表情は変えずに、感情を描くときは、眉間のシワや涙の筋だけを足すことです」と、えんどコイチ氏(60)。

 その鉄板ギャグが「いきなり尻見せ」と「いきなり前見せ」だ。

「山上たつひこ先生の『がきデカ』に影響を受けました。それまでお尻が見えるシーンといえば、『いや〜ん』と恥ずかしがる場面に使われるのが定番。

 でも『がきデカ』は堂々と汚ない尻を見せていた。衝撃でしたね。これをギャグにしたいと思って作ったのが、『いきなり尻見せ』。それを発展させた形が『前見せ』でした」

 還暦を迎え、いまは好きな音楽と絵画を楽しんでいるというえんど氏。

「地元でジャズバンドを組んでいて、ベースを弾いています。ちなみにコミックバンドではありませんよ」

『ついでにとんちんかん』

(週刊少年ジャンプ1985年〜1989年)

えんどこいち
 1956年新潟県生まれ 1981年に「週刊少年チャンピオン」に「遠足の日」が掲載されてデビュー。1983年に『死神くん』を描いたのちにギャグマンガに挑戦した
(週刊FLASH 2017年7月25日号)