50の州および連邦区から成るアメリカは世界一の農業生産力を誇っており、良質で豊富な牛肉やトウモロコシ、豆、果物、乳製品などの食材を利用した料理が多くあります。

世界第3位の広い面積を持つ国土のわりに人口が不足していた事などの理由から、機械による加工食品や冷凍食品が発達したアメリカの合理的な食生活は、世界中から集まった移民たちの食文化とアメリカ先住民の食文化が融合し変化していきました。

そんなアメリカ料理らしい合理的でダイナミックな料理の代表としてあげられる「ホットドッグ」や「ハンバーガー」、ついで並ぶのがアメリカの国民的食事である「ピザ」です。

エジプトの円盤状のパンの上に具を乗せて焼く料理がイタリアへ伝来し、ナポリにて1760年頃に誕生したと言われるピザ。

その後19世紀末にイタリア系移民がアメリカへ導入し、1905年にマンハッタンに米国初のピッツェリアを誕生させました。

北米では地域ごとの特色あるピザが存在しており、例えばシカゴ地域には、パイ程の高さがある分厚い生地にたっぷりとチーズが乗っている「シカゴ風ピザ」または「ディープ ディッシュ ピザ (Deep Dish Pizza)」と呼ばれる名物ピザがありますが、ニューヨークのものは薄い生地が主流で真ん中が柔らかく外側がクリスピー状になっております。

シカゴへ行ったら「シカゴ風ピザ」を、ニューヨークに行ったら「ニューヨークピザ」を味わうのは、アメリカ旅行のはずせない醍醐味となっています。

今回ご紹介する「ロベルタス(Roberta’s)」は、「ビブグルマン」というミシュランに導入された評価基準で「5000円以下でおいしい食事が楽しめる、コストパフォーマンスの高いおすすめのレストラン」に選ばれている事でも知られています。

「ピザ」には特別な誇りを持ったニューヨーカーが一時間待ちの行列に並んででも食べたいニューヨークで一押しの窯焼きピザ屋さんです。

またこちらのお店のオーナーはミシュランで2つ星をとっているお店を運営していることでも知られているので、お墨付きといえるでしょう。

場所はブルックリンのイーストウィリアムズバーグ。

マンハッタンから海を隔てて対岸に位置するこの場所は「ヒップスターのサンクチュアリ」と言われており、お洒落や流行に敏感な若者たちが集う地域として世界で一番最先端と言われている一角でもあります。

元は空き倉庫だった建物を改装して作られており、その存在を知らなければ通り過ぎてしまうような入り口の外観ですが、店内に入るとそこにはまるで大人の秘密基地のような特別感のある空間が繰り広げられています。


地産地消を推奨する「Brooklyn Grange(ブルックリンガレージ)」というコミュニティー組織に携わり自家菜園での野菜を使用したり、店内にあるラジオ局から情報を発信したりしている、強い主義を持ったこだわりのあるお店としても知られています。

建物法律のため窯焼きでの調理ができないマンハッタンに代わり、オーブンではない本格的窯焼きピザを堪能できるのも、ここブルックリンならでは。

カリカリの外側に比べて内側はしっかりとモチモチしている生地に乗ったジューシーな具材がトロトロのチーズと絡み合い絶品。

半分に折り曲げて上の具材がこぼれ落ちてしまわないように急いで口へ運びます。地元民でさえ、わざわざ並んでまで通い続けるのも納得の美味しさです。

アメリカを訪れた際には是非、地元民も唸る最高の「ニューヨークピザ」を、流行の最先端と呼ばれる聖地でダイナミックにほおばってみてはいかがでしょうか?

Post: GoTrip! http://gotrip.jp/ 旅に行きたくなるメディア

名前 ロベルタス (Roberta’s)
住所 261 Moore St, Brooklyn, NY 11206 アメリカ合衆国
電話 +1 718-417-1118
営業時間 月〜金:11時00分〜0時00分/土・日:10時00分〜0時00分
ホームページ http://www.robertaspizza.com