日本の学校が夏休みに入った頃、アメリカでは3ヶ月の夏休みが後半戦に突入しました。

「そんな長い夏休み、どうやって過ごすの?」

と思われるでしょうが、アメリカの子供たちの夏休みの過ごし方は、家庭レベルでさまざま。何もしないというのもありですし、サマーキャンプに行くこともあれば、学年が上になると、「スポーツの練習と競技会に集中」「集中講習を受けて試験に合格し、1学年分の算数を飛び級」といったオプションも聞きます。

日本から来た人なら「日本の家族に会いに一時帰国」「日本の学校に体験入学」という過ごし方もあったりします。

といっても、私が子供の夏休みの過ごし方について考え始めたのは、わずか4年前のこと。息子が2歳半になって入園したプリスクールで「どのサマーキャンプにするの?」と先輩お母さんたちから聞かれ、初めてサマーキャンプというものの存在を知りました。

市や学校、民間団体などが夏だけ開催しているテーマ別の夏季教室で、幼児から高校生までだいたい1週間単位でいろいろな体験ができるようになっているんですね。

多すぎるくらいの
選択肢

オンラインやローカルの無料誌などでサマーキャンプ情報が発表されるのは毎年3月ごろ。

スポーツ、アート、生物、サイエンス、プログラミング、ロボティクス、スケートボード、サイクリング、セーリング、料理、ガーデニング、ファーミング、エンジニアリング、語学…。

チョイスがありすぎて混乱しますが、人気があるものはすぐ満席になるそうなので、我が家ではまず子供が好きなこと、好きそうなこと、やってみたいことに絞り込み、体験談や口コミ、そして仲良しのお友達と相談して一緒に参加できるよう調整し、すべて決定した頃にはもう5月です。

一般的なサマーキャンプは、午前中のみ3時間、午後のみ3時間、午前から午後まで6時間などバラバラで、値段は午前から午後まで6時間なら1週間で300ドル(約3万3,000円)前後のようです。

アメリカは教育費がどんどん高くなっていると言われますし、これから安くなることはなさそうな印象。マイクロソフトなどシアトル地域に本社を置くIT大手が提供している無料キャンプなど、プロフェッショナルが講師の無料のオプションがあれば、ぜひ活用したいですね。

「まずはやってみる」の
アメリカンな精神

プリスクールに通っていた2歳半から5歳半までに体験したものは、アートやサイエンス、レゴ(エンジニアリングの基礎とか)、動物園での動物キャンプ、ワシントン大学キャンパスにある自然史博物館での恐竜キャンプ、ロッククライミング、水泳。

6歳になるとさらにチョイスが増えるようで、今年初めてやってみたのは、非営利のセーリング団体が主催する湖でのセーリング・キャンプ。「まずはやってみる」というアメリカンな精神のあらわれか、ハードルがちょっと高そうなことでも6歳から気軽にお試しできるのは、シアトルのいいところと言えそうです。

とは言え、幼稚園児や小学生が一人だけで徒歩や公共交通機関で移動する習慣のないシアトルでは、やはり一番大変なのが送り迎えとサマーキャンプの後の時間。仕事との調整に頭を悩ますこともありますし、両親や親戚や友人の協力があってこそ、という話もよく聞きます。

でも、あと数週間もすれば新学年度が始まり、ホッとしつつも、ちょっと寂しくなる時がやってきます。今年は我が家では小学校入学というビッグイベントが控えています。

プリスクールからキンダーガーテンまで、4年間毎日車で送り迎えしてきた親のほうが、「スクールバスを見送る」という大きなステップに慣れるのに時間がかかるかもしれません。