大阪市西区にある「neneroro(ネネロロ)」は、西日本に2軒しかないというアコーディオンの修理工房だ。店主で調律師の岡田路子さんの飼いねこで、工房の「社長」の肩書を持つのが、ゆず(写真)。入口で、体をすり寄せて歓迎してくれる。

 岡田さんはもともと、「桃」と「栗」という2匹のねこを飼っていたが、どちらも天国へ。ペットロスに打ちひしがれる日々が続いていたなか、保護ねこサイトでゆずと出会った。

「桃と栗を足して、2で割ったような面影の子だったんです。思わず一目惚れしてしまいました」(岡田さん・以下同)

 野良だったゆずは、保護された時点ですでに2歳くらい。体はガリガリで、真菌(カビ)による脱毛もあった。

「保護した方によれば、最初からすごく人なつこかったそうで、おそらく飼われていて捨てられたのでは、とのことでした。迷いねこかもしれないので、チラシをあちこちに貼って飼い主を探したのですが、結局、見つからず、私が譲り受けることになったんです」

 ゆずが来て3カ月後には、茶トラの八朔も保護ねこサイトで譲り受けた。チャームポイントは、まるでソックスを履いているような、つま先の白い部分。ただこちらは人見知りで、知らない人が来ると逃げてしまうことが多い。

 ちなみに岡田さん、手のひらサイズの紙製アコーディオン「ペパニカ」の考案者でもある。手軽に作ることができて、仲間といっしょに演奏できる楽しい楽器だ。工房では、ペパニカのワークショップが定期的に開催されている。

「とくにゆずは、受講者の方々にも人気です。机にゴロンとなって甘えるのがいつも楽しみみたい(笑)」

 楽器の音をまったく嫌がらないという2匹。音楽工房の看板ねことして、才能が開花したようです!

(週刊FLASH 2017年5月23日号)