ギターウルフ・セイジ

 ロックバンド、ギターウルフのギター&ボーカル・セイジが18日、都内でおこなわれた、『ギミー・デンジャー』“カリコレ”クロージング上映記念イベントに出席。「とにかくイギーというのは桁が違うのでこの映画で楽しんでください」と語り、イギーポップへの愛を披露した。

 映画『ギミー・デンジャー』は、イギー・ポップが率いた伝説的米ロックバンド、ザ・ストゥージズに、イギー本人やメンバーなどの証言などからジム・ジャームッシュ監督が迫ったドキュメンタリー。この日、映画フェス『カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2017』(カリコレ)のクロージング作品として上映された。

 上映前にはトークイベントが開催され、ギターウルフのセイジは登場。革ジャンでばっちり決めたセイジは、終始立ったままマイクを握る。まずは映画の感想を「面白かったですね。アメリカのバンドのドキュメンタリーはつまらないインタビューが続いたりするんだけど、イギーポップが沢山話していて、知りたかったエピソードも入ってました」と明かした。

 イベント中は、セイジのイギーポップへの愛が溢れるコアな内容が次々と語られた。初めてイギー・ポップを観たのは「1998年の第2回フジロック」だったそうで、「ギターウルフも出ましたけど、イギー・ポップは同じステージのトリとして出演していました。でも出番の時間を30分過ぎても出てこないんです」と当時を回顧。

 さらに「照明の中にいたイギー・ポップは人間の形をした野獣みたいでした。その雰囲気にびっくりしましたね。今まで日本で見たロックバンドの中では隔絶」と重ねて、観客も話に釘付けだった。

ギターウルフ・セイジ

 ザ・ストゥージズで一番聴いた楽曲は「やっぱり『ユア・プリティ・フェイス・イズ・ゴーイング・トゥ・ヘル』(Your Pretty Face Is Going to Hell)。ポップなんだけど、ノイズに囲まれてるというか。俺がノイズ好きになったのはあれのせいかもしれない」と自身への影響も明かした。

 またセイジは、オークランドでおこなわれたフェスで、イギー・ポップと同じ現場になったという。その時のエピソードを「(イギーは)黒いリムジンが2台くらい来て、そこから飛び出してステージに行きました。筋肉ムキムキで出て来てすぐ客にダイブして。終わったら、そのままリムジンで帰っていきました。『何だこのジジイ』と思いました」と語ると会場からは笑いも起きていた。

 その後、会場に来ていた親子を見たセイジが「大丈夫かな。獣になるんだ!」と初めてイギー・ポップに触れる子どもにエールを贈る場面も。セイジは終盤、2003年のストゥージズ再結成について言及し「周りがイギーのパワーに着いていけていなかった」と語った。

 最後にセイジは「とにかくイギーというのは桁が違うのでこの映画で楽しんでください」と述べて、トークイベントは幕を閉じた。【取材・撮影=小池直也】