8月12日に米バージニア州シャーロッツビルで起きた、KKKやネオナチなどの人種差別団体とその反対派とが激しく衝突した出来事は、デモ反対派に車が突っ込んで死人が出たことや、その後の大統領の発言が注目を集め、日本でも大きく取り上げられている。

多くの人々が関心を寄せる中、ある伝説的シンガーの子どもたちが、父の名誉を守るために投稿した内容が注目を集めている。

歌手ジョニー・キャッシュの娘が投稿

伝説的なシンガーであり、2003年にこの世を去ったジョニー・キャッシュの娘、ロザンヌ・キャッシュは8月16日、同じくジョニー・キャッシュの子どもたちであるキャシー・キャッシュ、シンディ・キャッシュ、タラ・キャッシュ、ジョン・カーター・キャッシュの連名で、ある声明を投稿した。

投稿のきっかけとなったのは、シャーロッツビルの集会に参加していたネオナチの青年が、ジョニー・キャッシュのTシャツを着ていたことだ。

▼ナッシュビルには「ジョニー・キャッシュ博物館」も建っている大スター。その人生は映画「ウォーク・ザ・ライン/君につづく道 」にて描かれている

「父は驚くだろう」

「ジョニー・キャッシュの心臓の鼓動は、愛と社会的正義のリズムだった」から始まる投稿は、彼がネイティブアメリカンの権利保護を支持していたことや、ベトナム戦争に反対していたこと、貧しい人や苦しむ人、選挙権をはく奪された人などのために声を上げてきたことが説明された。

そして、ネオナチの青年がジョニー・キャッシュのTシャツを着ていたことに対して、「たとえそこにメッセージが込められたわけではないにしても、父は驚くだろう」としている。

「私は愛を選ぶ」

そして投稿はこう続く。

シャーロッツビルに集まった白人至上主義者やネオナチは、私たちの社会に潜む毒です。そして、第二次世界大戦でナチスと戦った英雄たちへの侮辱にほかなりません。

キャッシュの親戚の中にも、名誉と共に戦った男たちがいました。

父が私たちに何度も何度も教えてくれたことがあります。「私たちは愛と憎しみを選ぶことができる。私は愛を選ぶよ」

そしてそんな教えを受けた子どもたちは、人種や性的し好などで人を判断することはしないと断言している。

「私たちは愛を選ぶ」

「キャッシュの名前を、破壊をもたらし、憎しみに満ちたイデオロギーに巻き込まないでほしい」としたうえで、こう締めくくっている。

「私たちは愛を選ぶ」

10万人がリアクション

この投稿は、公開から2日間ほどで10万人以上がリアクションし、5万件近くのシェアを受けている。

また、多くのジョニー・キャッシュファンからのコメントが寄せられており、「ジョニー・キャッシュもその一家も大好きだよ」、「私たちは彼らとあなたの父を一緒にしたりしないよ」、「お父さんはあなたたちを誇りに思うでしょうね」、「声を上げてくれてありがとう」などの賛同の声が寄せられている。