新戦力という点で見ればまず、左サイドのヴィクトル・フィッシャーとトップ下のアレクサンドル・マキシムが、チームに新たな刺激とヴァリエーションをもたらしているといえるだろう。FWケナン・コドロはまだプレスに取り組んでいるところだが、これを克服できれば武藤嘉紀との定位置争いに名乗りをあげられるはずだ。まだアブトゥ・ディアロはベルとともにCBコンビを形成し守備の安定化が期待されており、そのアスレティシズムとパスの正確さはチームにプラスをもたらすことだろう。さらにゴールでは元ドイツ代表レネ・アドラーがチームをバックアップする。

システムという点みればシュヴァルツ監督は、これまでよりポゼッションに重きを置いてはいるものの、決してグアルディオラ監督のようなサッカーを目指しているということではない。むしろヴァリエーションを豊富に手にしたいと考えており「よりフレキシブルにありたい」と指揮官はコメント。さらに高い位置でのディフェンスもそのスタイルのベースとなるのだが、これについては破られた場合のリスクも伴うため、高い集中力が選手たちに求められることになる。

定位置争いという点で見ればシュヴァルツ監督は、先日に「屋台骨」と表現したメンバーに、ライバル争いを組み込むという構図となるだろう。その屋台骨とみられるのがアドラー、ベル、ラッツァ、マキシム、そして武藤嘉紀であり、例えば左サイドではフィッシャーが頭1つ抜けているがハイロと定位置争いを、右サイドではエズトゥナリとデ・ブラシス、オニシウォ、クアイソンらが控えており、オニシウォとホルトマンについては状況次第でサイドバックも考えられるだろうが、基本的には守備的なブロシンスキとドナティがプレー。さらにCBもこなすバログンも今夏はアピールしており、シュヴァルツ監督は良い意味で頭を悩ませるポジションとなっている。

マインツの先発予想:アドラー - ドナティ, ベル, ディアロ, ブロシンスキ - F. フライ, ラッツァ - デ・ブラシス, マキシム, フィッシャー - 武藤嘉紀