松山英樹【写真:Getty Images】

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絶え間ない努力をスコットも高評価「努力の先に、良いスコアが待っていたんだ」

 男子ゴルフの世界ランキング2位・松山英樹(レクサス)は、全米プロゴルフ選手権で最終日に一時首位に立ちながら、5位に終わり悔し涙を流した。だが、同じ選手たちからは依然として称賛の声がやまない。米ゴルフ専門テレビ局「ゴルフチャンネル」電子版が報じている。

 世界選手権シリーズ・ブリヂストン招待は、最終日に大会レコードとなる「61」の猛チャージで優勝を果たしたが、全米プロゴルフ選手権では手中に収めかけたメジャー初制覇を逃してしまった。

 それでも、ツアーでしのぎを削るトッププロからの評価は揺るぎない。世界ランク19位のアダム・スコット(オーストラリア)は松山の絶え間ない努力家ぶりを称えている。

「その日、誰よりも最高のプレーを見せたとしても、彼の練習は過酷なんだ。必ずしも最大級に長く、最大級に真っ直ぐなショットなわけではない。だが、彼はショットの音を途切らせない。その努力の先に、良いスコアが待っていたんだ。それが彼の流儀なんだよ」

 プレジデンツカップでパートナーを組んだ経験があり、松山をよく知る37歳は、「彼がゴルフに対してどこまでも全力を傾けているのかはよく語られているけれど、彼はまさにその成果を手にしているんだ」と、普段の並々ならぬ鍛錬の産物だと証言している。

エルスが証言、“群れない”自然体の姿勢で「自分で居続けることができる」

 また、記事では全米プロゴルフ選手権初日に同組で回った、メジャー通算4勝を誇る47歳のアーニー・エルス(南アフリカ)が、松山の能力を高く買っている様子も伝えている。

「彼には全てが備わっている。精神面は輝いている。スイングに欠点は存在しない。リードすることも恐れない。自分のプレーに確信が持てない選手には、先行することを嫌がる人も中にはいるんだ。彼の場合、完全な確信が存在する」

 最終日に「ヒデキ・チャージ」を見せることができなかった松山だが、エルスの目には心技体が完璧に整った充実ぶりが見て取れるという。

「彼は、他の選手と盛り上がったりするのに心地良さを感じるタイプではないんだ。でも、そうすれば彼のプレッシャーは少しばかり軽減される効果もある。彼は仲間たちの中の1人でなくても良いんだ。彼はそういう状況に慣れている。彼には素晴らしいチームがいる。自分で居続けることができるんだよ」

 エリスは、周囲と“群れない”自然体な姿勢がプラスに働いていると分析している。

 現在、英語の勉強中という松山の傍らには通訳が控えているが、記事では「言葉の壁がアメリカのファンとのつながりを阻害しているかもしれないが、エリスは上昇しているキャリアで現時点ではアドバンテージになるかもしれないと信じている」と分析。英語を話さない松山のライバルとの距離感が、彼をさらに向上させているという。

 誰もが脱帽する絶え間ない努力、そして周囲と群れない自然体な姿勢。ライバルたちも認める“流儀”を貫く松山は、来季こそメジャーの頂にたどり着くかもしれない。