【オネエが斬る!】同性愛者であることに悩んでいる?自分をキライにならないで!

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何かとこうあるべきと定義されがちな恋愛。だが、ジェンダーやセクシャリティのあり方や感じ方は人それぞれのはず。「教えて!goo」でも、「同性愛者です。中3女子です」という質問があった。同性愛者だと自覚している女子中学生からの投稿だ。同性への片思いも辛いが、それ以上に親の偏見が強いことに恐怖を感じているという。さっそく、LGBTの悩みを数多く叱咤激励してきた、恋愛アドバイザーagari先生に聞いてみた。投稿者へのアドバイスはいかに……?

■大半の人間は、他人の事をどうでも良いって考えている

質問を読んだagari先生は、いつもより真剣な表情で顔を上げた。

「ひと昔前に比べて、世の中はセクシャルマイノリティに寛容になってきたと思うの。相談者は今とても辛いと思うけれど、同じセクシャルマイノリティの先輩として言える。世の中は思ってるより優しいし、他人の事を良い意味でどうでも良いって捉えるってこと。だから必要以上に悲観しないでって伝えたいわ。でも、当事者は大変なのよね。懐かしい痛みだわ……」(agari先生)

確かにこのご時世、セクシャルマイノリティは受け入れられている風潮がある。それでは相談者も親にカミングアウトするべきなのだろうか。

■たとえ親でも他人。カミングアウトする必要もないのよ

親の偏見の目が怖いという相談者。agari先生はわかるわ、と深い同意を示した。現在の生活圏では、職場も含めてカミングアウトしているagari先生にも、葛藤の時代があったようだ。

「セクシャルマイノリティへの差別はいけない!って考えてくれている人達も、まさか自分の身内に同性愛者がいるって普通考えないし、身近な人にはいないって思いこんでいる方が多いのよ。だから深い意味はなくても、そんなつもりは無かったとしても、無意識にちょっとした差別的な事やバカにする言葉を安易に口に出してしまうものよね。アタシも大変だったわ。言われて傷ついても、彼らが悪意がない事も感じてたから尚更ね。学生時代、抱え込みきれなくなって、精神的に病んじゃったことがあるの。結果、母親にカミングアウトをせざる得ない状況になっちゃったのよね。カミングアウトって、された側も大きなプレッシャーがかかるの。アタシの親も例外じゃなかったわ。悪意はなかったとしても偏見を口に出してアタシを傷つけていたことに気づいて、互いにボロボロになっちゃったの……」(agari先生)

親へのカミングアウトによって、互いに傷つけあってしまった過去を語る、agari先生……。

「カミングアウトはしてもいいけど、別にするべきものでもないの。互いに負担がかかることだから、覚悟して行うべきだと、今なら理解できる。でもそのときのワタシは、された側のことまで考える余裕がなかったのね。これはアタシの場合だけど、新しく会う人に対して『オカマです!』って言うほうが楽だわ。むしろ隠している時期が長ければ長くなるほど、辛いのよね。『これまで見せてくれていたアナタは嘘だったの?!』って言われてしまいそうでさ。拒絶される事が怖かったの。だから親に対して言いにくい理由って、そういう一面もあって、たぶん相談者も同じだと思うの。耐えて、我慢して、っていうのは酷なのも分かっているわ。でも、カミングアウトさえすれば全て解決するものでもないの。」(agari先生)

■耐えた日々は無駄にならない。必ず楽しい日が来るわよ!

セクシャルマイノリティの自覚や愛し方は、人それぞれなだけに、すべての人に理解を求めることは難しい。では、相談者はどうしたらいいのだろう。

「自分と同じ悩みを抱えている人と話をしてみたことって、あるかしら。実はね、同じ仲間と出会えていない人ほど、ずっと長く深く悩み続ける傾向があるの。カミングアウトするしないより、実は同じ仲間と出会う事で救われる事の方が多いと思うわ。カミングアウトはそれから考えても遅くはない。今はまだ中学生だから、行動範囲もそんなに広くないだろうけど、大人になれば必ず世界が広がって、そういう仲間や友達と出会えると思うわ。今は耐えなければいけない日々になっているかもしれないけど、その日々だって絶対に無駄じゃないわ。自分をキライにならないで!」(agari先生)

agari先生はみんなに、「隣の人がセクシャルマイノリティかもしれないということを常に考えていてほしい」と強調した。差別をしているつもりがなくても、日々ノリでポロっと口にした言葉一つで、深い傷を負う人がすぐそばにいる可能性がある。LGBT分野に限らず、人と接するときには常に知識や想像力という思いやりが必要なのだ。

【今日の agari 先生の名言】全てのセクシャリティの方は必読!
「セクシャルマイノリティで悩んでいる方へ。カミングアウトはしてもしなくてもいいこと。頑張れなんて言わない。自分を嫌いにならない。それだけでいい。アナタの未来に絶望しないで。セクシャルマジョリティの方へ。もしカミングアウトされたら『早く言ってくれればいいのに。』より『言ってくれてありがとう。』と伝えてあげてください。それまで彼らはずっとあなたに伝えたくって悩んできたのだから。」

●恋愛アドバイザー:agari
普段はアート関係の仕事に従事。「人の悩みは蜜の味」と感じる性格が災いし、LGBTの悩みや、男女の恋愛問題に首をツッコミ、勝手に叱咤激励してきた。自身を「恋にこじれてもはや持病」と評し、他人へのアドバイスだけはお手の物。夜な夜な素敵な男性を求めて上野界隈のバーに出没中。

教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)