フレッシャーズ編集部

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勤務時間内、仕事をしているときに、事故に巻き込まれたり、けがをしたりした場合には、「保険」が適用されます。この保険は一般に「労災」と呼ばれますが「労災」は「労働者災害補償保険」の略です。今回は「労働者災害補償保険」とは何かについてご紹介します。


■「労災保険」とは労働時間内のけが・病気に備える保険!

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労災、労災保険といわれるのは「労働者災害補償保険」のことです。この労働者災害補償保険(以下は労災保険と表記)と雇用保険を合わせて一般に「労働保険」といいます。労災保険は『労働者災害補償保険法』を基に制度化されています。

同法によると、

労働者災害補償保険は、業務上の事由又は通勤による労働者の負傷、疾病、障害、死亡等に対して迅速かつ公正な保護をするため、必要な保険給付を行い、あわせて、業務上の事由又は通勤により負傷し、又は疾病にかかつた労働者の社会復帰の促進、当該労働者及びその遺族の援護、労働者の安全及び衛生の確保等を図り、もつて労働者の福祉の増進に寄与することを目的とする

となっています。つまり労災保険は、労働者がその労働時間内にけがをした、病気になったといった場合に補償を受けるためのものなのです。

■「労災保険」の加入は義務です!

労働者が不安なく働けるようにするものですので、労災保険への加入は義務となっています。ただし労働者個人で加入するものではなく、雇用保険と同じく「事業主が加入して、雇用している労働者それぞれに適用されるもの」です。

「労災保険料」は事業主が給与より天引きで徴収し納めます。ただし、労災保険料率は、その事業の種類によって異なっています。例えば、建設事業の「水力発電施設、ずい道等新設事業」(ずい道とはトンネルのことです)では「79/1,000」、その他の事業の「通信業、放送業、新聞業又は出版業」では「2.5/1,000」という具合です。労働時間内に行う業務の危険性がそれぞれの業種によって違うからですね。

また、労災保険の加入要件は特に設けられていません。ですから、派遣などの非正規社員、またアルバイトだから加入できないといったことはありません。その事業所で働く労働者全てに等しく加入・適用されるのです。

では、何かあったときにどのような補償を受けられるかというと、主な保険給付には以下のようなものがあります。

●労災保険の主な保険給付
・療養(補償)給付
業務災害または通勤災害による傷病により療養するときに給付

・休業(補償)給付
業務災害または通勤災害による傷病の療養のため労働することができず、賃金を受けられないときに給付

・傷病(補償)給付
業務災害または通勤災害による傷病が療養開始後1年6カ月を経過した日、または同日後において、1.傷病が治癒していない2.傷病による障害の程度が条件に適合する、のいずれかに該当する場合に給付

・障害(補償)給付
業務災害または通勤災害による傷病が治癒した後に、何らかの障害が残ってしまった場合、その障害の程度によって給付(年金と一時金があります)

・遺族(補償)給付
業務災害または通勤災害により死亡した場合に給付(年金と一時金があります)

・葬祭料/葬祭給付
業務災害または通勤災害により死亡した人の葬祭を行う際に給付

・二次健康診断等給付
事業主が行った直近の定期健康診断等において1.血圧検査、血中脂質検査、血糖検査、腹囲またはBMI(肥満度)の測定の全ての検査において異常の所見があると診断された2.脳血管疾患または心臓疾患の症状を有していないと認められること、の両方に該当する場合に給付

労災保険とは何かについて解説しました。労災保険は、勤務時間内のけが、病気によって被る不利益を労働者に補償するためのセーフティーネットです。特に建築業など、現場で危険な目に遭うことの多い労働者にとっては大事な保険ですね。事業主がきちんと加入しているかを確認しておきましょう!

⇒データ出典:『厚生労働省』「労働保険とはこのような制度です」
http://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/howtoroudouhoken/

⇒データ出典:『労働者災害補償保険法』
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S22/S22HO050.html

⇒データ出典:『厚生労働省』「労災保険率表」
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11200000-Roudoukijunkyoku/0000087001.pdf

⇒データ出典:『厚生労働省』「労災保険給付の概要」の「労災保険給付等一覧」
http://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/gyousei/rousai/dl/040325-12-04.pdf

(高橋モータース@dcp)