就活スタイル編集部

写真拡大 (全3枚)

就活で有利になると言われることが多いインターン。しかし、「そもそもインターンとはなんなのかよくわからない!」という人は少なくないはずです。短期のインターンから長期のインターン、給与が発生するものからしないものまで、その種類は実にさまざま。一体どんな違いがあり、なんの目的で行われるのでしょうか。また、混同しがちなアルバイトとの違いも気になるところでしょう。

ここではインターンに参加する場合の選び方、参加するメリットについてご紹介します。インターンで新たな経験を積むためにぜひ参考にしてみてください。

■インターンとはそもそも何か?

面接で「自分を動物で例えると何?」と聞かれたら、なんて答える? 「あなたを動物で例えると」診断

そもそもインターンとは何なのでしょうか。言葉の意味や発祥など、基本的なことをまずは理解しておきましょう。

◯言葉の意味

intern:医学研修生 、教育実習生、職業訓練生、研修生

◯発祥

1906年にアメリカのシンシナティ大学工学部で行われた「産学連携教育」の一環が発祥という説が多く存在しています。大学の講義と工作機械メーカーでの就労体験をセットにした教育方法で、働く期間と学ぶ期間を一定期間ずつ交互に繰り返すという教育方法でした。

◯目的

働いて学ぶことにより、学問と実践的な技術を身につけた学生を養成することを目的にしていたことが有名です。現在ではインターンシップ制度が一般化しており、アメリカの場合はインターンを経由しないと正式な就職ができないことが多いほど浸透しています。

■日本におけるインターンシップの種類

日本では1997年に「インターンシップの推進に当たっての基本的考え方」がまとめられたことをきっかけにインターンシップが普及し、2000年代後半に入る頃にはインターンシップに参加した方が就活に有利と考えられるようになってきました。

その頃に主流だったインターンシップは短期のインターンシップ。青田買い目的で実施されているケースが多い傾向でした。内容も実践的なものではなく、体験型のものが多く流行していたのです。具体的な内容としてはグループワークやディスカッションの延長線上のようなものが多く、最後に成果を発表するという形式が多く見られました。

◯現在あるインターンシップの種類

短期インターンの場合は企業が主催しているもので、無給であるケースが多いです。夏前の時期に自分が就活する年の2年後にあたるマイナビなどの就職ナビサイトを見ると、体験型インターンの詳細を見ることができます。この短期的なインターンの実施時期は大学3年の夏に行われており、表向きは就業体験と企業を知ってもらうための取り組みとされています。ただし本音としては、

「企業側は採用したい学生を見つける」
「学生側は目立てば選考に有利かもしれない」

という思いを持って参加しているケースが多いでしょう。

対して長期インターンはインターンシップ紹介会社が委託されて学生を集め、紹介をするという形式か、企業が独自に行っているケースの2パターンがあります。長期インターンシップの場合は給与が発生することが多く、時給1,000円〜2,000円、日給5,000円〜1万円などの給与幅で行われているケースが多いでしょう。

このインターンは実践型で勤務するのが特徴で、社員と同じく実務を行うのが通常です。週◯回と決まった回数で勤務をしにいく形式で週何回なのかは企業や職種によって違います。

◯アルバイトとの違い

長期インターンシップの場合は給与が発生しますし、週◯回という勤務形式でもあるため、「アルバイトと何が違うの?」と感じる方も多いのではないでしょうか。アルバイトとの違いは、学生側の成長意欲の違いと企業側が採用を見据えているという2点です。

従来アルバイトを選ぶときに重視するポイントとしては、時給の高さや友人がいるという職場環境など、自分のメリットを重視する傾向にあります。しかし、インターンの場合は自分の将来に向けて実際に就業し、自分を成長させたいという思いがメインであるケースが多いのです。企業側としてもやる気のある学生に来てもらって仕事を覚えてもらえることや、責任のある仕事を経験してもらいたい、任せたいと感じるケースが多く、結果的に双方が満足して働くことが多いです。

■インターンに参加する場合の選び方とは

インターンの種類がわかったところで、インターンに参加する場合の選び方を3ステップでご紹介します。

1.まずは自己分析してみよう!

まずは、自分が興味のある業界や職種が何なのか自己分析をしてみましょう。

2.どんな業種があるのか調べてみよう!

次にざっくりと、どんな業種があるのか調べましょう。全業界をまとめた業界地図や業界MAPなどの冊子が販売されていますので、自己分析で見つけた自分の興味があるポイントに当てはまる業界について調べるのがおすすめです。今まで知らなかった「こんな仕事があるんだ!」という驚きを得ることもできるため、楽しみながら探すことができるはず。このとき同時に職種についても研究しておくと後のインターンや就活に役立ってきますので、ぜひ一緒に行っておきましょう。

3.業界研究・企業研究をして絞り込もう

自分の興味のある仕事が見つけられたら、さらに詳しく業界と企業について研究を行いましょう。企業研究については最低限HPをくまなく見て、理念や事業内容、サービス内容の把握をしておくことが大切。他にも就職・転職サイトでの内容を見る、企業名と日経新聞などで検索して調べるなど、さまざまな方法があります。特に就職サイトについては学生でも理解できるように噛み砕いた文章で書かれていることが多いので、情報収集がしやすいという特徴があります。また、日経などの情報を見るとその企業の動きや時系列を理解できるので、企業に対する理解も深められます。このように調べていくと興味の方向性や共通点が明確になり、ぜひインターンをやってみたいという熱意が高まってくるはずです。

しかし、絞り込みすぎずに多くの企業にエントリーをしていきましょう。インターンでは体験型にはなりますが、実際やってみて新たに興味を持てることを広げるということも重要です。また、特に3年生の夏に行われるサマーインターンでは夏季休暇中ということもあり、多くの人がエントリーしてきます。非常に倍率が高いことが予想されますので、そういった意味でも多くの企業にエントリーしておくことをおすすめします。

応募は就職ナビサイトなどから行うのがメインとなります。長期インターンの場合もステップは同じですが、応募方法が異なります。基本的にはインターンを紹介している企業に登録をして紹介してもらうか、インターンを自社で募集している企業に応募をするかの2つ。インターン紹介を行っている企業であれば、あなたの適性や将来やりたいことを聞いた上で当てはまる企業を紹介してくれるでしょう。企業の詳細や仕事内容についても詳しく教えてくれるので、業界・企業研究もスムーズにすすめることができます。自社で募集をしている企業の場合は、上記と同じようなステップを踏み、応募していきましょう。何ヶ月間、週何回働けるかも具体的にイメージしておくことが大切です。

■インターンに参加するメリットとは?

インターンの選び方がわかったところで、最後にインターンに参加するメリットを5つご紹介します。

1.自分の仕事適性がわかる

長期インターンの場合はもちろん、短期インターンであっても実際の仕事に関連する体験をさせてくれるケースが多いため、実際にやってみると自分にその仕事の適性があるかどうかをある程度判断することができます。インターンだけで判断するのは危険ですが、傾向値として参考にすることができるので、何事も経験と考えて参加することをおすすめします。

2.さまざまな企業に興味が持てる

業界研究や企業研究をしてみると、それぞれの企業にさまざまな魅力や考え方があることに気がつきます。コンビニに行っても、企業の広告を見ても感じることが変わってくるはずです。つまらなく思えていた新聞やニュースが楽しみになる感覚を得ることができる人も多いのではないでしょうか。

3.業界、企業研究になる

さまざまな書籍やインターネットで研究したとしてもインターンシップで経験したことには勝てない、と思うほど多くの経験をすることができるはずです。短期インターンシップであっても、社員さんとの密接な関わり合いで企業の雰囲気や大切にしていることを学ぶことができます。長期のインターンシップであればなおさら、その企業の強みも弱みも実体験を通して理解しているので、この上ない業界企業研究になるはずです。

4.選考で有利になることもある

もちろん評価されるような言動ができていればという大前提つきではありますが、選考で有利になることもあります。選考通過に必須事項として盛り込まれている、インターンシップ優秀者だけに連絡が来る、選考をスキップできる、解禁前の早い段階でインターン経験者のみが選考を終えているケースなど、さまざまなケースがあります。長期インターンの場合はそのまま社員になることをすすめられるケースも多々あります。選考に有利な状態を手に入れるためにも、ぜひ活用してみてください。

5.大学を超えた友達ができる

大学に入ってしまうとなかなかできない他大学の友人も、インターンを通じて作ることができます。短期インターンの場合は特にグループでワークを行うケースも多いので、数日のインターンでも一気に仲よくなれます。就活の情報交換などもできるので、刺激を与え合える関係になるでしょう。

■まとめ


インターンとはそもそも何か、またその選び方、参加するとどんなメリットが得られるのかについてご紹介しました。経験してみると就活の意識をグッと上げてくれ、前向きに楽しむこともできるものだということがわかってくるはずです。

就活だけでなく、将来のキャリアを描くときにも役立つものですので、インターンシップに参加して新たな扉を開いてみてはいかがでしょうか。

執筆:高下真美(ナレッジ・リンクス)
新卒でインターンシップ紹介、人材派遣・人材紹介のベンチャー企業に入社。ベンチャー企業から大手IT・流通・情報・サービスなど多岐に渡る業種で営業・コーディネーターを担当。その後、大手採用コンサルティング系企業で8年の勤務を経て、夫の転勤を機に退職。現在は人材系コラムの記事執筆など、フリーライターとして活動中。