千葉商大付の柏崎清花【写真:編集部】

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インターハイ競泳、自己ベストでV…リオ代表・持田早智は同級生「自分も強くなりたい」

 全国高校総体(インターハイ)水泳第2日は18日、競泳女子200メートル自由形で柏崎清花(3年=千葉商大付)が2分00秒89の自己ベストで涙の初Vを飾った。

 思わず、涙があふれ出た。場内インタビューに立つと、柏崎は声にならない声を上げた。「すごくうれしいです。昨日の個人メドレーの悔しさがあって、今日は絶対に勝ってやるという気持ちでした」。初日の200メートル個人メドレーは2位。雪辱を最高の形で果たし、うれし涙が頬を伝った。

 前半を3番手で折り返したが、残り50メートルで2番手と順位を上げ、最後に竹村花梨(2年=近大付)を抜き、先頭でゴールに飛び込んだ。「競っているのが見えていた。(これまでは)競り負けることがあったけど、最後に負けたくないという気持ちでした」。気力を振り絞り、掴んだ優勝だった。

「親しい友」であり「ライバル」であり「憧れの人」を力に変えた。この種目はチームメートで、リオデジャネイロ五輪代表の持田早智(3年)が連覇を達成していた。しかし、今大会はリレーに専念するため出場せず。レース前、声をかけられた。「自分の分も頑張って」――。その言葉を胸にレースに挑み、無心で泳いだ。

「憧れの人」から引き受けた優勝のバトン「自分との闘いと思って、勝つしかない」

「レースではバチバチに戦うライバルだけど、普段は親しい友達です」という持田とは、2年春、部活だけでなくクラスも一緒になった。しかし、普段机を並べているクラスメートは、その夏、リオ五輪に出場。地球の裏側で、世界最高峰のスタート台に立っていた。

「普段の生活では五輪選手じゃないみたいだけど、レースになると変わるような感じ。実績も持田さんの方が上。精神的にも強いし、憧れの人という感じです」

 柏崎にとって、そんな“最強のクラスメート”がそばにいるからこそ「自分も強くなりたいと思う」という。持田のエールを背に見事、優勝のバトンを引き受けた3年生は「プレッシャーはなかった。自分との闘いだと思って、勝つしかない」と金メダルを提げた胸を張った。

 持田と一緒に出場するリレーも含め、今大会もまだ種目は残されている。「涙のV」を糧にして、盟友の背中を追いかけ、追い越す日まで――。前だけを向いて、懸命に泳ぎ続けていく。