移籍金の支払い方法でミランと合意できていないフィオレンティーナ。そんなクラブの振る舞いにカリニッチの我慢も限界に達したようだ。 (C) Getty Images

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 希望する移籍がなかなか実現しないことに、業を煮やしたのだろう。クロアチア代表FWのニコラ・カリニッチが、現地時間8月17日、所属するフィオレンティーナの練習を無断欠席した。同クラブが発表している。
 
 フィオレンティーナは公式声明で、「カリニッチがクラブに理由を連絡することもなく練習を欠席した」と発表し、規則違反で処分を科すと明かした。現地では罰金処分が科されると見られている。
 
 今夏の移籍市場でミランからのラブコールを受けていたカリニッチは7月、イタリア『スカイ・スポーツ』のインタビューで、クラブへの感謝を表しつつ、「ミランに行きたい」とコメント。さらに「フィオレンティーナでの僕のサイクルは終わったと考えている」と、事実上の決別を宣言した。
 
 だが、両クラブ間の交渉がまとまらなかったのに加え、ミランが他のストライカーへの関心を失わなかったこともあり、移籍話は進展せず……。一時はフィオレンティーナのキャンプを離脱したカリニッチも、チームに合流して新シーズンに向けた準備を続けてきた。
 
 それでも、移籍市場が残り2週間となった今週、事態は再び動き出した。
 
 16日にミランがコロンビア代表FWのカルロス・バッカをビジャレアルに放出。そして、フィオレンティーナも同日中にジェノアからジオバニ・シメオネを獲得したことで、カリニッチのミラン移籍が濃厚となった。選手はフィオレンティーナのロッカーをすでに整理したとも報じられた。
 
 ところが、16日夜、両クラブ間の交渉に再びブレーキがかかったようだ。イタリア・メディア『メディアセット』は、移籍金額は2500万ユーロ(約32億円)で話がまとまっているものの、支払い方法に関して両クラブが合意できていないと報じた。
 
 これを受けて、すでに心がミランに向かっていると思われるカリニッチは、少しでも早く、移籍を完了させようと、17日のチーム練習を無断欠席したと見られている。
 
 今夏は、ドルトムントMFのウスマンヌ・デンベレやインテルMFのジョフレー・コンドグビアなど、移籍を求める選手たちの練習ボイコットに関するニュースが相次いでいる。その姿勢は手放しで褒められるものではないが、カリニッチを含めて、強硬手段に出た彼らの去就には注目だ。