ホセ・ジェイムズ、新作とともにさらなる進化を告げるジャパン・ツアーが大阪からスタート

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 現在のジャズ・シーンを牽引するヴォーカリスト、ホセ・ジェイムズが、これまでのジャズ・スタイルからその相貌と共に進化を遂げた新譜『Love In A Time Of Madness』を引っさげ、8月17日にビルボードライブ大阪にてライブを敢行した。

ホセ・ジェイムズ ライブ写真(全6枚)

 今回のツアーメンバーは、今年既にビルボードライブ大阪に3度目のオンステージとなる大林武司(Keyboards)、リチャード・スペイヴン(Drums)、初めての来日と紹介されたジョシュア・ハリ(Bass)と新顔も入り混じった3人編成。日が落ちてもまだまだ残暑が厳しい大阪。ほぼ満員のビルボードライブ大阪の客電が落ち、メンバーが登場すると歓声が上がる。

 シンプルな4ピース・バンド・セットで挑んだ今回は、新譜同様、これまでのジャズR&Bスタイルから一線を画し、エクスペリメンタルなR&Bスタイルを追求した内容。これまでとの違いから、最初は少し面食らうような感覚も覚えたが、会場中を愛嬌たっぷりに走り回りながら徐々にその印象を懐柔していく。

 観客の身体が自然に動いていく中、バラード調の「Let It Fall」でホセは会場の雰囲気を完全に掌握。彼の歌う愛の歌は青臭く、甘酸っぱい内容ではあるが、その等身大の愛情を伝え切っている。彼のハスキーボイスは、他のどの音楽家のそれをも凌駕している、と生きた声を聴くことで身をもって体感できた。

 ジャム・セッションのような形で始まったある曲では、自身の声をターンテーブルやミキサーに見立てたスクラッチ調のスキャットで、一旦クールダウンした会場を一気に盛り上げる。幼少の頃から傾倒していたというヒップホップ愛も十分に感じられるステージングに、次第に歓声が上がり始め、それに呼応するように演奏のボルテージも最高潮に達した。

 勢いそのままにディスコ調の「Live Your Fantasy」で、観客は総立ちに。音に揺られながらその場で踊り始め、会場はさながら80年代のディスコ・クラブと化し、一層大きな盛り上がりを見せた。

 ライブ巧者ぶりがうかがえる内容。【SUMMER SONIC】東京(19日)・大阪(20日)を経て、8月21日ビルボードライブ東京で開催される公演も、より充実したものになるであろうことが期待できる。

Text by Kenji Takeda
Photo by Kenju Uyama


◎公演概要
【ホセ・ジェイムズ】(単独公演)
2017年8月17日(木)ビルボードライブ大阪 ※終了 
2017年8月21日(月)ビルボードライブ東京
詳細:http://www.billboard-live.com/

【SUMMER SONIC 2017】
2017年8月19日(土)・20日(日)
東京会場:ZOZOマリンスタジアム&幕張メッセ
大阪会場:舞洲SONIC PARK(舞洲スポーツアイランド)
URL:http://www.summersonic.com/2017/

<メンバーリスト>
ホセ・ジェイムズ/Jose James(Vocals)
大林 武司/Takeshi Ohbayashi(Keyboards)
ネイト・スミス/Nate Smith(Drums)
ジョシュア・ハリ/Joshua Hari(Bass)