40代50代で離婚した女性の老後資金を貯める方法

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年々40代50代の離婚率は高くなっており、50代で離婚する人の割合はここ10年で急増したとも言われている。「教えて!goo」では
「40代50代で離婚した女性の老後資金はいくら?」という記事を配信した。シングル女性に必要な老後資金はなんと5600万円。家一軒買えてしまう額だ。女性一人で本当に用意できる金額なのだろうか? 離婚女性の女性とシングルマザーのお金の専門家であり、マイライフエフピー代表の加藤葉子さんに話を聞いた。

■まず年金をチェックしましょう

5600万円を果たして一人で準備できるのだろうか。加藤さんは、「闇雲に貯金するのは苦しいだけです。また、5600万円全額用意する必要はありません。一ヶ月で必要な金額のうち年金でまかなえる分を引いた金額が準備に必要な額となります」とのこと。全額準備する必要がないとわかるだけでも少し心が軽くなる。

「年金はそのひとの働き方で金額が変わってくるので、可能であれば年金ネットで調べて自分がいくらもらえるのか年金額を把握しましょう。例えば一ヶ月に必要な老後の生活費は15.6万円、年金を月10.6万円いただけると仮定しますと、あと自分で用意するのは月あたり5万円となります。そうしますと用意する金額は年間60万円、60歳〜90歳までの30年分の金額を用意するとして、1800万円となります」(加藤さん)

1800万円、これなら用意できるかもと感じられる数字だ。さらに「シングル女性はしっかり働いている人が多いので、もっともらえる人も少なくないと思います」とのこと。年金額はしっかりチェックしておきたい。

■年金分割を活用しましょう

加藤さんによると、離婚したシングル女性はさらに年金をもらえる可能性もあるという。

「実は『年金分割』して、元夫の年金から月数万円もらえる人もいます。ですから、自分の年金プラス元夫の年金を仮に月2万円もらえると仮定して再計算すると、なんと自分で用意する老後資金額は1300万円となります」(加藤さん)

尚、年金分割は離婚後2年間のうちに申請すれば適用されるとのこと。その他、確定拠出年金を活用すると税金も控除されるメリットがあるということなので、活用を検討してもいいかもしれない。

■奨学金や補助金も活用しましょう

子持ちのシングル女性が老後資金を貯めるに当たって、頭がいたいのは教育資金ではないだろうか。家計での教育費の占める割合は高く、共働きの夫婦でも厳しいケースもあると聞く。教育資金を確保しつつ老後資金を貯めるにはどうしたら良いだろうか。

「奨学金をフルに活用しましょう。最近ですとひとり親家庭向けの給付型奨学金も増えてきています。奨学金をうまく組み合わせて活用するのも良いでしょう。また低所得者向けやひとり親家庭向けの新しい奨学金も増えてきているので、諦めずに情報収集することが大切です」(加藤さん)

奨学金で確保した教育資金で浮いたお金を老後資金の貯蓄に回せるように、自分のためのお金も確保することを意識すると良いだろう。また、子どもが高校生までならば児童扶養手当が、中学校卒業までなら児童手当ももらえる、税制でも寡婦控除が受けられるので、制度や手当も活用しながら老後資金に回す工夫をすれば着実に老後資金を貯められるのでは? とのことだ。

また、自身がスキルアップし働き続けるためにも、起業向けの補助金やサービスなどを活用するのも有効だという。地元の公報やシングル女性支援のNPOなどが発信する情報をよくチェックしておくと良いとのこと。常に情報のアンテナは張り巡らせておいた方が良さそうだ。

●専門家プロフィール:加藤葉子
マイライフエフピー代表。子育て真っ最中のママであり、女性とシングルマザーを応援する独立系ファイナンシャルプランナー。自身の経験をもとにブログ「シングルマザーのお金の話」で情報発信をする中、全国の女性より相談を受けるようになる。ファイナンシャルプランナーとして相談・執筆・講師・女性のためのFP実務講座をインに活動中。

教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)