子どもを持つ親が公共の場にいる時、人の迷惑にならないようにと周囲に気を使う姿を何度も見たことがあります。気づいたら疲弊して上手く笑うことができなくなり、些細なことでイライラしてしまう事もあるのでしょう。

ADHD(注意欠如・多動性障害)の娘がいるTaylor Myersさんも、これと同じかそれ以上に苦心する体験をしたそうです。見知らぬ人からの心ない言葉に傷つき、やりきれない思いを自身のSNSへ投稿しました。

限界まで頑張るママへの
心無い“口撃”

「スーパーのカスタマーサービスに並んで支払いを済ませようとしていた時、カートに乗っていた娘のSophieが立ったり座ったり、逆立ちしようとしていました。私のことを罵ってきたからお菓子の袋を取り上げると、駄々をこねたり。これが私たち親子の日常。 

ADHDの娘は、気に食わなかったり腑に落ちないことがあれば、周りの注意を引こうと大げさに振舞います。疲れて眠りに落ちるまで続けることも」

「この日、スーパーで並んでいたのはほんの数分。駄々をこねる娘を無視していました。良くない態度に対してこちらが妥協してしまったら、彼女も止めなくなってしまうから。

今までも同じような事が原因で、買おうとしていた物も買えずに店を出なければいけなかったことが何百回とありました。4年間、かんしゃくを爆発させる赤ん坊と一緒にいたような感覚。けれど、この日は買い物をしなければいけないと思い、我慢していたのです」 

 

「カートの中で立っていた娘に『落ちるから座っていなさい』と何度も言いました。すると真後ろに並んでいた女性が『頼むからクッキーでも与えて黙らせてくれるかしら』と言ってきたんです。

4歳の娘は重度のADHDで、私には子どもが2人いる。私ひとりで育てているんです、と説明することもできました。でも、代わりに『娘はまだ4歳なの。他人に口出ししていないで、自分のことをもっと考えてよ』と言ってしまったのです。 

 

次の瞬間、私は必死に落ち着こうと努力しました。でも彼女のような人が他にも出てきたら、またあの“嫌なヤツ”になってしまう気がして、1人で会計を済ませられる場所へ移動したのです(中略)。 

 

私は涙が止まりませんでした。喪失感や怒りを感じて、心は傷ついていました。ただ、子どもと店で充実した時間を過ごすことができない事が、本当に悲しかったんです。 

支払いを済ませている時、手助けしてくれた女性がいました。彼女はSophieの気を引こうといろいろ質問をし始めたのです。お菓子を食べようとしていた娘に『今日はダメよ。ママのために良い子にしてね。私にもあなたのような娘がいるわ。何歳?兄弟は?』、こう話しかけてくれました。今までで1番感謝した瞬間でした」

深く考えず放った一言が
相手を傷つけることもある

Taylorさんは最後に「見た目で判断しないでください」と呼びかけました。手を差し伸べてくれた女性には本当に感謝しているようで、「少しの優しさがママを落ち着かせることもある」と書いて、改めてお礼の言葉を伝えています。

彼女の投稿文には53万近いいいねがつき、15万人がシェア。同じママや女性からたくさんの応援メッセージが寄せられ、男性からも「気にするな!」のエールが。

飾らない本音だったからこそ、これほど多くの人に届いたのかもしれません。行き場のない悲しさは、結果的に子育てで同じ悩みを抱えるママたちに、寄り添うかたちにもなったかもしれないですね。

Licensed material used with permission by Taylor Myers