児童虐待相談対応件数の推移

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 厚生労働省は8月17日、児童相談所での児童虐待相談対応件数および子ども虐待による死亡事例などの検証結果を公表した。平成28年度の児童虐待相談対応件数は12万2,578件(速報値)で、過去最多となった。

 平成28年度中に全国210か所の児童相談所が、児童虐待相談として対応した件数は、前年度(平成27年度)より1万9,292件多い12万2,578件(速報値)。平成2年度の集計開始以来右肩上がりに上昇を続け、過去最多を更新した。

 増加の要因としては、心理的虐待にかかわる相談対応件数が前年度より1万4,487件増の6万3,187件と増えており、背景に児童が同居する家庭における配偶者に対する暴力(面前DV)について警察からの通告が増えたことがあげられる。

 このほか、児童相談所全国共通ダイヤル(189)の広報やマスコミ報道などで児童虐待への意識が高まり、通告の増加につながっているという。

 平成27年4月1日から平成28年3月31日までの期間に発生または表面化した子どもの虐待死事例は、72例84人。このうち、心中以外の虐待死は48例52人で、0歳児が30人(57.7%)ともっとも多く、虐待の種類では身体的虐待が35人(67.3%)、ネグレクト12人(23.1%)の順に多かった。 《リセマム 奥山直美》