本田圭佑は19日のモレリア戦も招集外に。メキシコデビューは22日のベラクルス戦か【写真:Getty Images】

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本田のデビューは22日か。中盤にチャンスあり

 メキシコ1部のパチューカへ移籍した日本代表MF本田圭佑だが、いまだ試合に出場できていない。19日のモレリア戦も招集外となり、デビューは次節以降に持ち越しとなりそうだ。とはいえ本田には重要なタスクがある。新戦力の背番号2は調子を上げつつあるチームをさらなる上昇気流に乗せることができるだろうか。(文:河治良幸)

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 リーガMXの第5節で本田圭佑を擁するパチューカはモレリアと対戦する。開幕から3連敗といきなりつまずいたものの、2016/17シーズンの前期王者であるティグレスにホームで2-1と競り勝ち、ようやく勝ち点3を獲得できた。さらにリーグ戦から10人の先発を入れ替えたコパMXのケレタロ戦2ndレグで後半アディショナルタイムに途中出場のエリック・サンチェスがゴールを決め、合計1-0で勝ち上がりを決めた。

 ウルグアイ人のディエゴ・アロンソ監督のもと徐々に調子を上げるパチューカにあって、本田はふくらはぎの違和感と高地順応の問題でここまでベンチ入りすらできていない。19日のモレリア戦も招集外となり、22日のベラクルス戦がメキシコでのデビューになると見られる。[4-3-3]のシステムで最も起用の可能性が高いのは右のインサイドハーフだ。

 ここまでは22歳のビクトル・グスマンがスタメンを任されているが、それほど存在感を示しているとは言いがたい。勝利したティグレス戦も中盤では劣勢を強いられており、グラウンダーのパスワークを主体にするチームとして理想的な戦い方とは言えなかった。

 それでも序盤と後半の半ばに効率よく2つのゴールを挙げられたのは、FWアンヘロ・サガルの先制点を見事なスルーパスでアシストした右SBのラウル・ロペスと、エリック・グティエレスの勝ち越しゴールをお膳立てしたウルグアイ代表MFホナタン・ウレタビスカヤという右サイドの2人の打開力によるところが大きい。彼らの能力を引き出す意味でも、本田には中盤でうまくタメを作る役割が求められる。

本田に求められるタスク。高地でのプレーに懸念残るも…

 その一方でタイミングの良い攻め上がりからフィニッシュに絡む仕事も重要になる。ティグレス戦の2点目を挙げたグティエレスは左インサイドハーフの選手であり、そのシーンではウレタビスカヤのパスから絶妙の抜け出しでGKとの1対1まで持ち込んでいる。こうした2列目からの攻め上がりに関しては本田の直接的なライバルであるグスマンも得意としており、ティグレス戦でも前線まで上がるシーンが何度か見られた。

 第一に中盤をより機能させることが本田のタスクになるはずだが、その中で決定的なシーンにどれだけ絡み、ゴールやアシストを記録できるか。メキシコのファンは目に見える結果はもちろん、積極的なチャレンジを高く評価する傾向がある。中盤における攻守の役割をこなしながら、機を見て貪欲にチャレンジしていくべきだろう。

 ただ、そこで心配になるのが慣れない高地で運動量は確実に落ちるということ。パチューカの本拠地をはじめ標高の高い会場では90分間の走行距離の問題だけでなく、短い時間の中でのアップダウンやスプリント回数にも影響が出てくるはず。もちろん練習である程度の感覚は掴んでいるはずだが、テンションが高まり相手との駆け引きも多く発生する試合でどこまで幅広くプレーできるかはひとつ活躍のバロメーターになりうる。

 本田にとって22日のベラクルス戦が記念すべきメキシコでのデビューになるのか現時点では不明だが、ファーストインパクトはその後に大きく影響しうるだけに、うまく試合に入っていけることを願う。

(文:河治良幸)

text by 河治良幸