テロの発生したバルセロナ中心街で、手を挙げて警察の調べを受ける人々(JOSEP LAGO/AFP/Getty Images)

写真拡大

 スペイン東部、観光客でにぎわうバルセロナ市中心部で8月17日17時頃(現地時間)、人の群れに車両が突入した。このテロ事件で少なくとも13人が死亡し、100人以上が負傷した。警察によると、複数人がすでに逮捕されたが、容疑者2人は逃走中だという。

 事件に際して、過激派テロ組織「IS」の広報メディア「アマーク通信」は18日、ISの戦闘員が攻撃したと報じた。しかし関連は不明。

 現場は観光客で賑わうランブラス通りボケリア市場付近。ロイター通信が伝える目撃者の話によると、数台のバンが減速せず群衆に突っ込み、つぎつぎと人を倒していったという。

 スペインの警察は、この事件前日に起きたバルセロナ南部の民家での爆発事件も過激派テロによる犯行と関連があるして、捜査を進めている。民家にいた者は「爆破物を準備」していた疑いがある。2回の爆発で少なくとも1人が死亡した。

 日本の現地領事館によると、2つの事件による邦人の被害はいまのところ報告されていない。外務省は、容疑者が逃走中であるため、現場周辺へは絶対に近づかないよう在外邦人へ警告している。また、今後も同様の事件が起きる可能性はあるとして、最新情報を収集し、不特定多数の人が集まる場所に行くときは特に警戒するよう呼びかけている。

 欧州ではここ数年で、10人以上の犠牲者を出すテロ事件が増加している。イスラム教の断食月(ラマダン、5月下旬〜6月下旬) にテロ事件は集中した。同期間で、英国ではコンサート会場近くで爆破事件や、ベルギーのブリュッセルでは駅構内の爆破事件が起きた。またフランスでも刃物で通行人襲撃などが相次いだ。

 過激派テロの勢力はアジアにも迫る。フィリピンのミンダナオ島マラウィは5月、IS系勢力に占拠され、治安当局との戦闘が続いている。米NBC8月8日の報道によると、米国防総省は島内のテロ組織掃討のため、空爆を検討していると報じた。

(翻訳編集・佐渡道世)