Nintendo Switchには本体左右にひとつずつ「Joy-Con」と呼ばれるコントローラーが装着されており、これは本体から取り外して左右の手に持って使うこともできます。そんな左右のJoy-Conを、身体障害者のために片手で操作できるようにまとめるアダプターが登場しており、多くの人々から称賛を集めています。

Nintendo Switch one-handed Joy-Con adapter opens up the console to everyone - Polygon

https://www.polygon.com/2017/8/17/16162168/nintendo-switch-joy-con-adapter-one-hand

Joy-Conアダプターを作ったのはVexeliusさん。Nintendo Switchの左右に分かれるJoy-Conは身体障害者に非友好的である、として片手で2つのJoy-Conを操作できるようになるようなアダプターをデザインしたそうです。Vexeliusさんと同じようにNintendo Switchが身体障害者にとって遊びやすいデザインではないことを指摘する声は存在しており、例えばGAMER for GRANTEDのGrant Stonerさんは、Nintendo Switchのレビューの中で「Nintendo Switchの残念な点は、身体障害者にとってJoy-Conはかなり小さいため、あらゆるゲームで基本的な動作を行うことが不可能に近いという点です」と記しています。

そんな中でVexeliusさんが最初にデザインしたのが、片手でもNintendo Switchをプレイできるようになる「アクセシビリティスタンド」。簡易な台座となっており、Joy-Conの押しづらいSL/SRボタンが押しやすくなるようになっています。3Dプリント用のデータはMyMiniFactory上で公開されており、既に300回以上ダウンロードされているそうです。



アクセシビリティスタンドを公開したのち、Vexeliusさんは多くのユーザーから提案やフィードバックをもらったそうで、「これらのフィードバックにより、他の新しいアダプターのプロトタイプを作成することができました」と語っています。

そして完成したのが、左右のJoy-Conを垂直につなげるアダプターの「Single hand Joy-Con adapter」と……



片手操作用のサポートボタンなどを拡張したアダプターの「One-hand adapter for Nintendo Switch's Joy-Cons」。どちらも3Dプリント用データを共有するThingiverse上で公開されています。



身体障害者でも健常者と同じようにゲームをプレイできるようにすることを目標に掲げる慈善団体のThe AbleGamers Charityが、公式Twitterアカウント上でVexeliusさんが作成した2つのアダプターについてツイートしており、体に障害を持つ多くのゲーマーの注目を集めることにつながったそうです。



実際にSingle hand Joy-Con adapterを使って片手でNintendo Switchのゲームをプレイしている様子は以下のムービーで見ることができます。慣れてくるとかなりスムーズに操作できるようで、アクション要素が強めの「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」を片手で巧みにプレイしている様子には驚かされます。

Single hand Joy-Con adapter for the Nintendo Switch - YouTube

Vexeliusさんは、「これらのアダプターがあればゲームを楽しむことができるという理由で、Nintendo Switchを購入したり再びプレイし始めたという障害を持つゲーマーがたくさんいることに驚いています」と語っています。また、Vexeliusさんは「Nintendo Switchの場合は、差し込むだけで使えて、いつでも簡単に取り外せるアダプターが作れます。任天堂がこのことや、会社にとっても、好きなゲームをプレイしたがっている何千というゲーマーにとってもアダプターは利益があるという事実に気づいてくれれば素晴らしいと思います」としています。