そのときデニス・アオゴは、エッセンへと向かっている道中だった。シャルケとの契約が今夏いっぱいで切れていた元ドイツ代表は、そこで個人練習を行うところだったのだ。だがそこで携帯電話でマネージャーが語った言葉は、「引き返せ。これから話し合うことがでてきた」というものだったという。

「それからの話し合いはスムーズなものだった。本来は僕は海外へと移籍する流れにあったんだけど、でもよしやってみよう。意欲は十分だと伝えたよ」とアオゴ。シュトゥットガルトのレシュケ氏からは「これから大海原に出航するまさに船出という雰囲気だ」と聞いており、同州の出身であるアオゴにとっては「ここのスタジアムのことも、このクラブがどれほどのポテンシャルをもっているかも理解している」ことも1つのポイントとなった。

また昨シーズンについては、「いろいろと考えたよ。不満の残るシーズンを過ごしたのでね。でもライバルがあまりにも良すぎてしまったんだ」と振り返り、今夏にアーセナルへと移籍したセアド・コラシナツを賞賛。「たとえ辛くとも認めなくてはならないこともある。僕は人間としていろいろと学ぶことができたと思っている。そのなかから見えてくるものもあるんだよ」と言葉を続けている。

そしてそこで出た結論の1つが、今シーズンは3・4kg体重を絞って臨むという判断だったのだが、しかし新たなチームメイトらとの最初に練習でいきなり負傷。「でも個人練習とチーム練習での負担は異なるものだし」と説明しており、ポカール1回戦では欠場、開幕戦でも疑問符がついているが「様子見だけど、でも大きな期待は抱いている」との考えを示した。

なおシュトゥットガルトの印象については、「このチームには若い才能が集まっている」と述べ、「大事なことは、いかにチームとして結束できるかということ。そうすることによって、サプライズというものは演じられるものなんだ」と意気込みをみせている。