17日、中国メディアの人民日報はなぜ中国では治せば治すほど病人が増えるのか?と題する記事を掲載した。資料写真。

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2017年8月17日、中国メディアの人民日報はなぜ中国では治せば治すほど病人が増えるのか?と題する記事を掲載した。

記事は、中国中医科学院広安門医院の花宝金(ホア・バオジン)教授は腫瘍の治療を得意としており、これまで数十年にわたって多くの患者を治療してきたものの、「病人は減るどころかますます増えていて、医者としてまったく達成感がない」と語ったことを紹介した。

医者個人としてみれば患者が多いということは評判がよく技術が高い証拠になるが、国全体としてみれば医学の発展方向が誤っており「予防より治療を重視している」ことの表れだと記事は指摘した。

記事によると、「予防」が中国の基本方針であるものの、効果的な制度保障に欠けており、ただのスローガンに終わってしまっているという。そのため専門家の中には、この先の数十年で慢性疾患が「爆発的に増加」すると予測する人もいる。慢性疾患は本来予防できるものだが、2010年の時点で慢性疾患による医療費は全体の70%を占めており、慢性疾患の防止は中華民族の興亡に関わると指摘した。

そのため記事は、今後は大型の公立病院は治療から予防へと重点を移すべきで、政府も政策によってこの方針を支持すべきだと提案。例えば外国の例に倣って「医療保険」から「健康保険」へと名称を変更し、治療のみならず健康管理に関するサービスを提供すべきだとした。

最後に記事は、13億人の健康は注射や薬だけに頼ることはできず、予防が何より重要だと主張。治療すればするほど病人が少なくなることこそ、医者が本領を発揮しているのであり、医学に希望が持てるようになると結んだ。

これに対し、中国のネットユーザーから「これは医療のほかに社会にも問題があるだろ。食品が安全ではなく仕事のストレスが大きいのに健康でいられるだろうか?」「医者はとっくの昔に徳性を失っている。患者の命などかまわず高い薬を出してもうけることしか考えていない」など、問題点は別にあるとの意見が多く寄せられた。(翻訳・編集/山中)