(写真: オンキヨーの発表資料より)

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 スマートフォンと車載ディスプレイの連携を目指す業界標準SDLにオンキヨーが参画する。15日、オンキヨーは、スマートフォンとクルマを連携させ、スマートフォンアプリを車載ディスプレイで操作可能とするスマートデバイスリンク(SDL)を管理する非営利団体への加盟を発表した。

 1月4日、トヨタとフォードは、スマートフォンとクルマをつなげ、スマートフォンアプリを車内で利用するためのオープンソース「スマートデバイスリンク(SDL)」を管理する非営利団体「スマートデバイスリンクコンソーシアム」の設立を発表。6月28日にはKDDIがSDLへの参画を発表した。現在、トヨタ、フォード、スズキ、マツダ、スバル、アマゾン、デンソー等21社がSDLに参画する。参画メンバーを俯瞰すると、トヨタによるソフトウェアでのディファクトスタンダードの狙いが見えてくる。

●スマートデバイスリンク(SDL)とは

 SDL は、スマートフォンとクルマを連携させるオープンソースプラットフォームであり、スマートフォンのアプリを車載ディスプレイ上で操作することを目指す。そのため、安全・安心を最優先とした仕組みの構築が重要になる。

 トヨタのホームページでは、車載ディスプレイを介したスマートフォンとの最適なUIの追求とクルマの安全・安心のためのセキュリティの向上を目指す構想である。

 ・運転中はスマートフォンの操作という危険行為は不要に(車載ディスプレイの操作) ・加えて、よそ見を防止(車載ディスプレイを見る) ・必要な情報を見やすく車載ディスプレイに表示 ・クルマに悪影響を及ぼすアプリのブロック ・不正な外部アクセスをシャットダウン

●オンキヨーの車載AIスピーカの構想

 発表資料によれば、SDL対応ではあるが音声でのUIを重視し、運転者の目と手を運転に集中させる環境を構築する意図がある。SDLは、音声でのやり取りの車載ディスプレイへの表示とセキュリティ確保に使用すると思われる。

 ・SDL対応カーとの連携(情報の音声読み上げやデータのやり取りを画面表示) ・スマートフォンとの連携(着信メールの通知や読み上げ) ・ドライバーとの連携(音楽や騒音がある中でも音声認識) ・インターネットとの連携(LTE通信に対応)

●AIスピーカ(オンキヨー、車載AIスピーカ)のテクノロジー

 SDL対応の環境であっても、今までにオンキヨーが培った、家庭用スマートスピーカーやハイレゾスマートフォンなど音に関する技術が応用できると考えているようである。AIスピーカでの具体的な4つの連携シーンに関しては、個別の発表や発売がなされている。今後の自動運転を見据えると車載ディスプレイでのUIに加えて、音声でのUIも重要であろう。