(写真提供=SPORTS KOREA)ユ・ソンヨン

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来年度の日本女子プロゴルフツアーの出場権を取得するための長く厳しい戦いが、いよいよ始まった。8月16日から栃木県のひととのやカントリー倶楽部でファースト・クォリファイングトーナメント(QT)が行われたのだ。

QTは、日本女子ゴルフツアーへの出場資格を得るためのトーナメント。ファーストQT、セカンドQT、サードQTと段階的に関門を突破し、ファイナルQTに駒を進めてそこでの成績によって翌年度の出場資格が与えられるが、近年、日本女子ツアーのQT受験を検討する韓国の女子プロたちが増えている。

それはイ・ボミ、キム・ハヌルらの活躍も無関係ではないだろう。彼女たちの活躍に刺激されて、「自分も日本で」と思う選手が増えても不思議ではない。

まだプロでたしかな実績を残せていないが人気急上昇中の“次世代セクシークイーン”のユ・ヒョンジュも、「韓国である程度の結果を残せたら、日本ツアーに行ってみたい気持ちは十分にあります」と語っていたほどだ。
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今季QTを受験する韓国美女ゴルファーは?

そして今季も多くの韓国人女子プロがQT受験を示唆していた。

5月の段階で“飛ばし屋美女”キム・ミンソンがQT受験を表明していたし、知り合いの関係者からアン・シヒョンやイ・ソヨン、キム・ジャヨンらがQT受験を検討していると聞いていた。

彼女たちは、いずれも昨年のKLPGAアウォードでさまざまな賞を受賞した、いわば韓国女子ゴルフ界のスター選手たちである。

特にイ・ボミやアン・シネらとともに“韓国美女ゴルファー神セブン”にも数えられるキム・ジャヨンは、“KLPGAの顔”と言っても過言ではない。

実力と人気の両方を兼ね備えた者だけが選ばれるKLPGA広報モデルの常連で、2012年には年間3勝を上げて賞金ランク3位に。そのルックスの良さで韓国の“サムチョン(おじさん)・ファン”たちからアイドル視された存在だ。

近年はスランプに苦しんだが、5月の「斗山マッチプレーチャンピオンシップ」で5年ぶりの優勝を飾り、人気も再び取り戻した。

そんな彼女が日本ツアーのQTを受験すると聞いて「いよいよ最後の大物も日本に来るのか」と思い、本人に確認したところ、申請はしたが今季のQT受験は断念したという。キム・ジャヨンは残念そうにこう言ったのだ。

「5月末の段階で日本ツアーQTの受験申請はしたんですが、韓国ツアーと重なってしまって、残念ですが今季のQT受験は断念することになりました」

今季はA地区(栃木県・ひととのやカントリー倶楽部/8月16〜18日)、B地区(岐阜県・ベルフラワーカントリー倶楽部/8月30日〜9月1日)、C地区(岡山県・山陽ゴルフ倶楽部/8月16〜18日)で行われるファーストQT。試合会場はQT申請先着順で決まり、原則として会場変更は認められていないという。

キム・ジャヨンが割り振られたのはB地区で、その期間には韓国ツアーの「ハンファ金融クラシック」(8月31日〜9月3日)があるため、今季は受験を断念することになったらしい。

聞けばキム・ジャヨンだけではなく、キム・ミンソン、アン・シヒョン、イ・ソヨンらも同じ理由で今季のQT受験を見送ったという。

QTを受験する大物ゴルファーも

ちょっぴり残念で不運なめぐり合わせだと言わざるを得ないが、実績面では彼女らに負けず劣らない大物韓国人選手が、今季のファーストQTを受ける。

アメリカ女子ツアーで活躍してきたユ・ソンヨンだ。

1986年生まれで、2002年と2004年には韓国国家代表にも選出。その後、アメリカに渡り、2006年からアメリカ女子ツアーを主戦場にしてきた選手だ。

優勝回数は2回だが、そのうち1回はメジャーでの勝利。2012年のクラフト・ナビスコ選手権の優勝者といえば、その名を思い出すゴルフ・ファンもいることだろう。

はてしてメジャークイーンは来季からの日本ツアー本格参戦資格を得ることができるだろうか。

ちなみに今や日本で活躍するイ・ボミ、キム・ハヌル、アン・シネなどもこのQTを通過して日本ツアーへの出場資格を得ている。イ・ボミは2010年ファイナルQTで10位タイ、キム・ハヌルは2014年ファイナルQTで13位タイ、アン・シネは2016年ファイナルQTで46位だった。

キム・ハヌルは以前の取材で、こんな告白をしていた。

「QTはプレッシャーの連続ですよ。落ちてしまえば日本でプレーできないわけで、韓国の賞金女王がQTに落ちたとすれば、当然騒がれる。落ちたら恥ずかしいし、自分のゴルフに対する自信すらも失ってしまいそうで、プレー中は何度も手が震えました」

そういった重圧も覚悟の上で日本ツアーのQTを受ける韓国人選手たち。日本には、韓国はもちろん、アメリカにもない魅力が多いことがその理由らしいが、ファイナルQTが行われる12月まで、長くて厳しい戦いになることだけは間違いないだろう。

(文=慎 武宏)