世界で最も有名な絵画の一つである「モナ・リザ」。ダ・ヴィンチによって描かれた謎の女性の絵画が、これほど有名になったのは直近100年のことだそうです。モナ・リザがどのようにして有名になったのかをムービー「Why Is the ‘Mona Lisa’ So Famous?」が解説しています。

Why Is the ‘Mona Lisa’ So Famous? - YouTube

有名な絵画を思い浮かべてください。あなたが思い浮かべたのは……



モナ・リザでしょう。どうしてモナ・リザがこれほどまでに有名になったのは、驚きにあふれた来歴があるからです。



1503年に、イタリアの巨匠レオナルド・ダ・ヴィンチがモナ・リザを描きました。モナ・リザはダ・ヴィンチの晩年の作品で、数年がかりで制作されたものです。



ダ・ヴィンチの下を離れたモナ・リザは、フランスに渡り、300年間にわたって王室や宮殿に飾られました。



ナポレオン1世もモナ・リザを愛した一人です。



しかし、ナポレオンの失脚に伴って、モナ・リザはパリにあるルーヴル美術館に保管されることになりました。



ルーヴル美術館に飾られることになったモナ・リザでしたが、まだ「ルネサンス期の美術作品のうちの一つ」という存在にすぎませんでした。



しかし、1911年に起こった事件によってモナ・リザの運命は一変します。



モナ・リザは、ルーヴル美術館から盗み出されてしまったのです。



モナ・リザの盗難事件でパリは大騒ぎ。連日報道がされ、警察もやっきになって犯人探しを行いました。



世界で最も有名な画家の一人、パブロ・ピカソさえモナ・リザ窃盗事件の容疑者として取り調べを受けたほど。もちろん、ピカソは無実でした。



結局、モナ・リザを盗み出したイタリア人の犯人は逮捕され、モナ・リザはフランスに戻されました。



それ以降は、モナ・リザは「愛しの芸術作品」の代表的な存在となりました。



「ダ・ヴィンチによって作られ、ナポレオンが愛し、ピカソが盗んだという疑惑をかけられた絵画」であるモナ・リザは、世界中の旅行者が見学に訪れる存在になったのです。



そうこうしているうちに、人々はモナ・リザがどうやって有名になったのかをすっかり忘れてしまいました。