17日、韓国メディアによると、15年前に日本人古美術商の家に侵入し、日本統治時代に日本に持ち出されたとされる朝鮮時代の王室の陶磁器を盗むよう指示した韓国の古美術販売業者が「公訴時効が成立した」との理由で処罰を免れることになった。資料写真。

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2017年8月17日、韓国・聯合ニュースによると、15年前に日本人古美術商の家に侵入し、日本統治時代に日本に持ち出されたとされる朝鮮時代の王室の陶磁器を盗むよう指示した韓国の古美術販売業者が「公訴時効が成立した」との理由で処罰を免れることになった。

ソウル中央地方裁判所は17日、強盗教唆の疑いで在宅起訴されたチョン(65)さんに免訴の判決を下した。裁判所は「強盗教唆の公訴時効は7年であり、チョンさんはすでに時効が成立した」と明らかにし、「チョンさんには外国滞在歴があるが、処罰を免れる目的とみることは難しいため、滞在期間も公訴時効は停止しない」と説明した。

また、チョンさんが盗んできた陶磁器を保管した容疑(文化財保護法違反)で起訴された古美術販売業者のキムさん(61)には無罪が宣告された。裁判所は「キムさんが強制的に持ち出された事実を知りながら保管したとする証拠はチョンさんの供述だけだが、チョンさんは何度も供述を翻したので信ぴょう性が疑わしい」と判断した。

チョンさんは2002年2月、知り合いの文化財強盗犯である別のキムさんに日本の古美術商であり陶磁器コレクターのSさんの自宅の住所を教え、「韓国の文化財を取り戻さないか」と提案した。その約3カ月後の同年5月、強盗犯のキムさんは東京にあるSさんの自宅に侵入し、刃物でSさんの妻を脅しロープで縛った後、地下室にあった陶磁器18点を持ち出した。

キムさんが盗んだ陶磁器は全て朝鮮・高麗時代に作られたもので、鑑定価格が150億ウォン(約14億5000万円)の「李朝染付龍壺」など計240億ウォン(約23億2000万円)に達するという。

この報道に寄せられた韓国のネットユーザーからのコメントは強盗犯を擁護するものが多く、「奪われたものを取り返したのだから罪にはならない」「『目には目を歯には歯を』だ」「良心的な泥棒はもっと増えてもいい」「政府は賞を与えるべきでは?」「文化財が韓国に戻って来てよかった」などの声がみられた。

また、「『よくやった』とは言えないが『悪いやつら』とも言えない」「称賛すべき…?」と複雑な心境のユーザーも。

一方で「泥棒を称賛するのはおかしい」「公訴に時効があるのはおかしい」と指摘する声もあった。(翻訳・編集/堂本)