8月11〜13日に開催された『コミックマーケット92』(通称、夏コミ)に、昨年末の冬コミに続き叶姉妹が“降臨”し大きな話題となった。しかも、冬コミ参加時はただの“一般客”だったのに対し、今回は何とサークル参加=“出展”するという力の入れようだ。そもそも叶姉妹いえば、その独特な立ち居地と妖しい魅力から「職業はなに?」と揶揄され、批判の対象になったことも。だが、ここ数年の“オタク文化”との共鳴ぶりはすこぶる相性がよく、ブースに訪れたファンも一様に興奮した面持ち。“一般大衆”や“日常”といった言葉と対極に位置する叶姉妹と、オタクの聖地・コミケとがなぜ、これほどにも親和性が高いのだろうか?

コミケに夢中の叶姉妹、今まで見せなかった可愛らしい“お姿”が好評

 コミケとは、同人誌などを販売する出展側とそれを購入したいお客さんが集まる即売会のイベントで、アニメやゲームなどの人気キャラの恰好をマネするコスプレイヤーなども多数出没する。昨年の夏コミでは出店数も3万を超え、3日間で53万人を動員するなど、今や凄まじい経済効果をもたらす大イベントとなっている。また、マンガ家たちも商業誌で描くよりコミケで売った方が利益が上がるので、コミケを優先する…といった“逆転現象”も起こっているぐらいなのだ。

 もちろん、サークル参加の申し込み=出展決定というわけではなく、書類選考、抽選によって申し込み者の50〜70%が出展決定となる。だが、エントリーの完了メールを受け取った叶美香は、思わず出展の当選と勘違いしてブログで報告したが、すかさずファンからそれは当選ではないのでは…と教えてもらうと、「夏のコミケに全力で夢中になり過ぎて、あまりの嬉しさにお見苦しい勘違いのご報告をしてしまい、本当にごめんなさい…」と“うっかり”ぶりを謝罪し、そうした普段では見られない可愛らしい姿も好評だった。そして見事当選すると、叶美香はブログでブースのディスプレイで使用するものを紹介し、エルメスなどの高級ブランドのスカーフを使った“叶姉妹らしい”ゴージャスな敷物や、行列ができたときの整理用の「叶姉妹最後尾」プラカードなどを披露した。

徹底したエゴサーチで“コミケの先輩方”をしっかりとリスペクト

 昨年の冬コミ参加時から、叶姉妹はコミケのしきたりやルールに関して、素直にファンからのアドバイスを受け入れてきた。“ファビュラス”(信じられないほど素晴らしいの意)を多用する正体不明のゴージャスっぷりがウリの叶姉妹だけに、ともすればコミケの客層を上から目線で見下ろしていそうなイメージもあるが、「教えてください」という低姿勢を崩さずに、“コミケの先輩方”をしっかりとリスペクトしてきたのである。

 自分たちの世界をバカにする人間や、ビジネス臭のする人間に対しては強い拒否反応を示すという、どちらかと言えば“閉鎖的”“排他的”とも言えるコミケの客層だが、それだけに逆に自分たちと同じ目線、敬意を持って接してくる人間に対しては全力で応援する面もあり、そうした意味ではまさに叶姉妹とコミケの客層との“相性”は良好だ。

 こうした流れ、叶姉妹がコミケの先輩にご意見うかがい→コミケの先輩がアドバイス→叶姉妹がコメントをチェックし、本文に引用してそれに答える、といった一連の徹底したエゴサーチ力は、7月30日の『ワンダーフェスティバル2017「夏」』で叶美香がゲームメーカー・ニトロプラスの人気キャラ・すーぱーそに子のセクシーすぎるコスプレを見せつけたときにも見受けられた。

 そのコスチュームはもはや、細い布でバストトップなどをギリギリ隠すだけのものだったが、きちんとアンダーを着用している姿勢に対し、ファンが「叶美香さんのコスプレ、完成度も素晴らしいんだけどちゃんと露出対策をしているのが本当に素晴らしい」とコメント。それに対し叶美香は「叶のポリシーの心のエレガンスのマナーのひとつ」とし、「そのことに気がついて下さっている方々がいらっしゃって、ファビュラスな姉も私も凄く嬉しく、そして、皆さんもやはり心のマナーをきちんとされていらっしゃるから気がついてくださる」と返している。

ぶれない“ファビュラス叶ワールド”と“二次元世界”の融合に魅了されるファンたち

 いろいろなマナーをコミケ初心者である叶姉妹にアドバイスするファン、そしてそれらのコメントを引用しつつ真摯に対応する叶姉妹…といった関係性が築かれてくると、なぜかファンのほうもブログのコメント欄で丁寧かつエレガントなコメントを入れるようになり、「ごきげんよう」「ファビュラスなお姿」「庶民な私がコメントしちゃいましてすみません」「ご検討くださいませ」「素敵な夏をお過ごしください」等々、叶姉妹への敬意溢れる言葉遣いが増え、まるで叶姉妹を中心にコミケマナーの規範が形成されつつあるかのような状況を呈しはじめたのである。

 今回の夏コミでは「ファビュラス叶組」と「プレシャスM組」というふたつのブースで、『スペシャルシークレットカード付きファビュラス叶ワールド・神秘のアメージングブック』というコスプレ写真集と、キスマーク入りの『ファビュラス叶ワールド・神秘のアメージングTシャツ』を頒布。見事完売させ、会場を後にしたかと思いきや転売対策として追加製造することをブログで発表するなど、“コミケの先輩”たちを圧倒するほど最後まで徹底した姿勢を貫いた。

 写真集3000部すべてに直筆サインを入れるために、わざわざ写真集の制作を早めたり、先輩たちのコメントのアドバイスを活かして名刺を作成するなど、どこまでも謙虚かつサービス精神に溢れる叶姉妹、ブログでは例のグッドルッキングガイに「耐久性と性能テスト」を課すなどユーモアも欠かさない。今後も、彼女らを支持するファンたちの“二次元世界”と、叶姉妹の“異次元世界”が融合していくことで、叶姉妹はいっそう“ファビュラス”な存在となっていくことだろう。

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