男女の考え方の違いをおさらいすれば、「いいセックス」のヒントになるはず! 映画製作の杉作J太郎さん、AV女優の紗倉まなさん、AV男優のしみけんさんに違いを教えてもらいまいた。

女:いい男ならしたい 男:できそうだったらやる

「状況に流されて、ヤッてしまうことは避けられません!」と杉作さんが何度も訴えるとおり、男性が目の前の誘惑に弱いという傾向はあるのかも? 目の前にチャンスが訪れると、理性がぶっとんでしまうとのこと(言い訳?)。でも、浮気するからといって、本命彼女のランキングが変わるわけでなく、あくまで浮気は浮気という意識も。一方、女性は厳選してイイ男としたいもの。たとえ遊びだとしても相手へのハードルが下がるわけではないし、素敵だと思えない相手なら、触れ合うのも気持ち悪いというのが大きく違う。

女:「心」でSEXしたい 男:「体」でSEXする

しみけんさんいわく、終わった後に、頭、心、体のすべてが満足するセックスが「いいセックス」。けれども、男性は“射精”というセックスの明確なゴールがあるため、体を満たす方向に意識が傾きがち。でも女性のほうは、ゴールがあまりはっきりしていないこともあり、心が満たされることのほうに重点を置く傾向が。セックスの最中にこそ愛情を感じたい、大事にされたいという気持ちが強くなり、それが感じられないと満足できない。お互いの感覚のズレを理解したうえで、ちょっとずつ歩み寄っていくことが必要かも。

女:満足度ではかる 男:数値ではかる

サイズや挿入持続時間など、数値化されたものや目に見えるものにこだわり、自慢する男性は多い。でも、ハッキリ言って女性はあまりこだわっていないもの。たとえば、モノが大きくなくてもイイところに当たったり、フィット感が良かったりすれば気持ちがいいし、前戯でしっかり感じさせてくれれば早漏でも満足する。体位のバリエーションをたくさんこなしたり、潮を吹かせて得意になる男性も多いけど、ほとんどの女性には不評。でも、そこを否定すると傷つく男性もいるので、伝え方には気を付けてほしいとのこと。

女:次第に盛り上がる 男:果てるとサガる

男性はセックスの最初が盛り上がるし、本命が相手だとしても、射精すれば一気にテンションが下がるもの。この、終了後の通称“賢者タイム”に入ったら、「お疲れさまでした!」くらいな感じで、むしろあんまりあれこれ構わないでほしいそう。女性は逆に行為後のほうが、きちんとケアしてほしい。紗倉さんいわく、AVの撮影現場でも、セックスが終わった後にサッサと去っていってしまう男優さんより、あれこれと気を使ってティッシュや飲み物などを持ってきてくれるADさんのほうにグッときてしまうことが多いとか。

杉作J太郎さん 男の墓場プロダクション代表。今秋、映画『チョコレートデリンジャー/アニメ封入版』が完成。10/21〜センチメンタルコリーダ映画祭開催。

紗倉まなさん 小説家としても活躍し、デビュー作の『最低。』は、映画化が決定。初の長編小説『凹凸』(共にKADOKAWA)も好評。

しみけんさん 著書は『光り輝くクズでありたい』(扶桑社)など。ツイッター(@avshimiken)には、セックスに関する名言がいっぱい。

※『anan』2017年8月16・23日号より。写真・中島慶子 イラスト・山中玲奈 (by anan編集部)