チェルシーやバイエルンといった強豪たちと対戦した今夏のプレシーズンマッチでは評価を得られなかった長友だが、新任のスパレッティはその存在を重要視しているようだ。 (C) Getty Images

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 インテルがまた、新たなSBの獲得に近づいている。日本代表DFの長友佑都は生き残りをかけた競争を勝ち抜けるのだろうか。

 昨シーズンの長友は、満足な出場時間を得られず、シーズン終盤には出場した試合で致命的なミスを犯し、メディアやサポーターから酷評された。今夏の移籍市場では放出候補と言われ、実際、ブンデスリーガやプレミアリーグへの移籍の噂が浮上したのは記憶に新しい。

 さらに現地時間8月8日、インテルはニースからブラジル人DFのダウベルトを獲得。2000万ユーロ(約25億6000万円)+ボーナスと言われる大金で加入した23歳の若手が、ポジション争いの強力なライバルとして登場したのだ。

 それでも、今シーズンから監督に就任したルチアーノ・スパレッティは、長友を高く評価している。ダウベルトを獲得した際も、「長友が控えになると決まったわけではない」と強調し、「いくつかの点で完璧」と賛辞を寄せている。

 ただ、そんな長友には、さらにライバルが増えそうだ。

 現地時間8月16日、イタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は、先週の練習を無断で欠席したジョフレー・コンドグビアと、バレンシアに所属するポルトガル代表DFのジョアン・カンセロの交換トレードが、両クラブ間で大筋合意に達したと報じた。

 これが実現すれば、インテルのSBは新戦力のダウベルトとカンセロのほかに、長友、クリスティアン・アンサルディ、ダニーロ・ダンブロージオ、ダビデ・サントンと6名になる。ニューフェイスを除く4選手がいずれも両サイドをこなせること考えても、全員の残留はありえないと見られている。

 実際、イタリア紙『コッリエレ・デッロ・スポルト』は17日付の記事で、6名のうち誰かひとりは放出されるとし、その有力候補はアンサルディだと報じている。

 昨夏にジェノアからインテルに加入したアンサルディは、左SBのレギュラーを張り続けた。長友がシーズン終盤に出場機会を得られたのは、このアルゼンチン代表DFが負傷離脱していたからだ。

 アンサルディが放出候補ということは、すなわち長友がインテルに残留する可能性が高くなったと言えよう。ただ、欧州の移籍市場は8月31日まで続くだけに、今後、何があるかは全く分からない。

 開幕に向け、スタメン争いで、加入したばかりのダウベルトをリードしていると言われる長友は、チャンスを手にした場合、指揮官の期待に応え、信頼を勝ち取る必要がある。

 それだけに、8月20日に本拠地サン・シーロで行なわれるフィオレンティーナとのセリエA開幕戦は、長友のキャリアにおいて大きな意味を持つ試合となるかもしれない。