「ハマる」という現象は、思いもよらず訪れるのかもしれません。とくにそれまで興味がなかったり、逆に「食わず嫌い」だったりすると、その反動でハマり方の振れ幅が大きいような気がします。

現に私は、8年前までコーヒーを一切飲まない人生を送ってきたので、その反動が大きすぎたのか、今ではコーヒーの本まで出し「あぁ、あのコーヒーの人ね」なんて言われるようにまでなりました。

「あれ…なんかいいかも」
 の法則

そんな私が、コーヒー以来の絶賛大ハマり中なのが、サウナです。小さいときからお風呂や温泉は大好きだったので、お風呂のスペースを小さくする原因にもなっているサウナと水風呂を、当時から疎ましくさえ思って生きてきました。

「あの水風呂、誰も入ってないんだからお湯にすればいいのに」

と。

今ではそんな風に思っていたかつての自分にビンタしたい気分です。

コーヒーにハマったのは、シアトルに住むようになり、本当においしいコーヒーが簡単に飲める環境だったことから。周りのコーヒー好きな人たちに「おいしいコーヒーとはどんなものなのか」を教わったのも、大きかったと思います。

そしてその法則は、サウナも同じでした。日本に長期帰国している間に、ビンちゃんことTABI LABOの久志さんにサウナの入り方を教わったのがきっかけです。「とにかく信じてやってみて!」と教わった通りに入ってみて、今までの「食わず嫌い」から「あれ、なんかいいかも?」に変わりました。

コーヒーのときも、コーヒー好きの友人に「絶対おいしいから!」とオススメされたものを飲んでみて「あれ、おいしいかも?」とだんだんハマりました。サウナもそれ以来、いろんなところに行ってみたいと思い始め、だんだんハマっていきました。

「いろんなカフェのいろんなコーヒーを飲んでみたい」と思ったときと、まったく同じ原理ですね。ハマりの法則です。

疲れをとる「サウナ」
集中力を高める「コーヒー」

最近は「サウナー」と呼ばれるサウナ好きの人たちとの出会いも増えました。それで気づいたことがあります。コーヒー好きが必ずしもサウナ好きとは限らないけど、サウナ好きはコーヒー好きばかりだ、ということ。それでなんとなく、コーヒーとサウナの共通点ってなんだろう? と考えてみました。

まずは、味と感じ方。コーヒーには独特の苦さがありますよね。でもその苦さがだんだんおいしさに変わっていきます。サウナも最初は熱くてつらくて、水風呂は心臓が止まるかと思うほどの冷たさです。でも慣れてくると、そのコンビネーションが気持ちよくなってきます。つらさを乗り越えたその先に待つのは、快楽なのです。

次に、飲み方と入り方。コーヒーはその日の気分によってブラックにしてみたり、ラテにしてみたり、はたまたミルクや砂糖を入れてみたりと、色々バラエティがあります。そしてそれは、サウナも同じです。その日の体調や気分で長く入ってみたり、短く入ってみたり、乾式サウナやミストサウナなど、バラエティがあります。コーヒーもサウナも自分の体調や気分で、自分にとって1番心地いいように調整が可能なのです。

最後に、私が感じる効能について。コーヒーを飲むとシャキッとして集中力が高まります。同時にホッとすることもできるので、コーヒーは私にとって魔法の飲み物です。サウナと水風呂は繰り返して入ること(温冷交代浴)で疲労が回復するのを感じますし、頭もスッキリします。

私の場合、サウナのあと休憩をしていると色んなアイデアが浮かんできたり、頭の中を整理整頓できることが多いです。そしてコーヒーを飲むと、そのアイデアや整頓したやるべきことを集中して遂行できる気がします。ただ、そんな共通点が多いサウナとコーヒーですが、同時の食べ合わせはイマイチです(笑)。

もしもコーヒーがなかったら今ほど仕事に集中できていないと思いますし、サウナがなかったらいつも疲れ切った調子の悪い人だったと思います。コーヒーとサウナに出会って良かった、と思う毎日です。