FW船山貴之は立ち上がりに決定的なシュートを連発

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[8.16 J2第28節 0-1湘南 フクアリ]

 雨天の平日ナイターにもかかわらず、フクダ電子アリーナには今季2番目に多い12485人の観客が集まった。選手、敵将も「今季ベスト」と口をそろえる圧巻の試合内容。ジェフユナイテッド千葉のハイプレス戦術は湘南相手にも機能したが、結果だけが伴わなかった。フクアリで13試合負けなし(8勝5分)だった千葉は痛恨の今季ホーム初黒星を喫した。

 立ち上がりにFW船山貴之に決定機が訪れた。前半5分、MF清武功暉が右サイドに大きく展開すると、抜け出した船山がそのままエリア内に進入。GKとの1対1から右足を振り抜いたが、シュートは惜しくも左ポストを叩く。さらに前半17分、サイドチェンジのクロスに走り込んだDF溝渕雄志が右サイド深い位置からダイレクトで折り返し、船山が強烈ヘッド。決定的な場面だったが、至近距離で反応した湘南GK秋元陽太のファインセーブに阻まれた。

「あそこで決められれば一番よかったですけど。今日は僕のせいですね」。絶好の先制機を逸した船山は自らを責めた。チームとしても再三のチャンスを生かせず、19本のシュートは空砲。船山は「今年一よかったんじゃないかっていうゲーム内容だけど、結果に結びつかなければ何の意味もない。チームの流れはよくても試合に勝たないと勝負の世界は上にはいけない」とあえて厳しい言葉を向けた。

 首位湘南を圧倒した。チョウ・キジェ監督も「自分たちがどうこうというより、今日のジェフさんのパフォーマンスは間違いなくシーズンの中で一番高かったと思う」と賛辞を惜しまなかった。「首位のチームに対して競り合い、球際、切り替え、ボールを動かすこと、全部上回る気持ちできていた。今日はJ1のチームのようなクオリティで、皮肉じゃなく勝ち点3はジェフさんにいくべき試合だったと思っている」とパフォーマンスに脱帽していた。

 セットプレーからFWドラガン・ムルジャの一発に沈み、勝利を譲った。攻撃陣は各々が手応えを感じたからこそ、悔しさをにじませる。MF町田也真人は「僕たちが湘南にやらせていない感覚はあった。得点をゼロに抑えられて、攻撃陣としては反省が多い」。MF矢田旭は「こっちのリズムでできて楽しかった。相手を圧倒できたのかなと思うけど、いかんせん点が取れなかった」と唇をかんだ。それでも、自分たちのサッカーへの自信は深まった。船山は「山形戦に悔しさをぶつけたい」と視線を切り替えた。

(取材・文 佐藤亜希子)
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