激務で心を病むと…体験した女性がふり返る。「ほめられてもディスられたと感じた」

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<みきーるの女子マインド学>

 職場の人や友人、知人に話しかけたとき、思わぬ反応をされて驚いたことがあります。

「なぜこんなにそっけないの?」「なんでホメたのにムッとされるの?」などなど、“まともなはずの人”に妙な対応をされたら、誰しも戸惑います。

 でも実はそれ、“病み”の兆候かもしれません。

 激務による過労で心を病み、しばし休職した経験のあるアキコさん(39歳)に“病んでいたときの心持ち”を訊きました。

◆「いい天気だね!」などの会話にいら立つ

「いい天気だね! とか、最近、仕事どう? とか、その場かぎりの会話ができなくなりました。話しかけてくれた人は、なにもつきつめて天気や仕事の話をしたいわけじゃない。

 それなのに、天気なんて、見ればわかるでしょ? とか、私の仕事は、あなたに関係ないでしょとか思ってしまい、“はぁ”“まぁ”みたいな、感じの悪い応対をしてしまうんです。それで、そのときは自分の失礼さにも気づかない」

◆電車でハンバーガーを食べたりする

「普通なら、みっともないと思うことの境界が曖昧になりました。

 会社帰りにお腹がすいて、まともなときはチョコでも食べてごまかしていたのを、“ま、いいよね”って電車でハンバーガーをもくもくと食べたり。家までがまんできずにホームで缶ビールを開けたり……」。

◆なにげない言葉で「ディスられてる」と思う

「たとえば、深い意味もなく“可愛いね”と言ってもらっても、“私は可愛くなんかないのにバカにしている”とか“見下しているからこう言ったんじゃ?”とか、人の言葉を悪いほうに深読みして、勝手に怒ったりしていました」。

◆占いやスピリチュアルにのめり込む

「そのときは、自分は疲れているだけと思っていたんですが、どこかで“今の状態は普通じゃない”と気づいていたんだと思います。

 自分の“心”が知りたくて、占いとかスピリチュアル系の本を読みあさったり、心理学の資格を取ろう、なんてぼんやり思っていました。そういうものと適度につきあうぶんにはいいけれど、極端に依存していましたね」

◆夜中の2時に寝て4時に目が覚める

 その後転職し、自分に合ったペースで働けるようになったアキコさんは、少しずつ心も元気になったそう。

「前職では、朝から晩まで働きづくめ。疲れてるはずなのに、夜中の2時に寝て4時に目が覚める。それで、そこからもう普通に動けるんです。異常ですよね?

 契約社員だったので給料もよくないし、将来の保証もないし、彼氏もいなくて、考え込むとどーんと落ち込んで。だから、中身のない気楽な会話とか、他意のないほめ言葉とか、全部ウザくて、お金や心に余裕のある人がみんな憎らしく見えたんです。そのくせ、かまってほしくないわけじゃない。

 今では、あれが“病んでる”ってことだったんだってわかりますし、いやな態度をとってしまった人には、申し訳なく思います」

◆ツンケンしているあの人は、心がつらいのかもしれない

 アキコさんの話を聞いて、いろいろと腑に落ちました。

「この人は、何をツンケンしてるんだろう?」とか、「ケンカを売っているのかな?」と思ったら、そのお相手は、もしかしてすごくつらい状態にあるのかもしれません。

 あらかじめそれがわかっていれば、受け止めかたも変わります。

 よく、“病んでいる”というと、“しょんぼりしたり、落ち込んでいるさま”を思い浮かべますが、人に対しての振る舞いで何かが見えることもあるようです。

 そういう人に会ったら、「性格の悪い人だ」などと簡単に決めつけず、「もしかしてつらいことがあるのかも」と、思いやりをもって接するようにできたらいいですね。

<TEXT/みきーる>
【みきーる】著書に『ジャニヲタあるある』(アスペクト)、『ジャニ活を100倍楽しむ本!』(青春出版社)他。Twitterアカウント:@mikiru 公式ブログ:『ジャニヲタ刑事!』