レバノン・ベイルートで、レイプ、暴行、拉致、強制結婚に関する刑法522条に抗議する、花嫁衣裳を着た活動家ら(2016年12月6日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】レバノンの議会は16日、レイプの加害者が被害者と結婚すれば罪を免れられると定めた法律の撤廃を決めた。国営NNA通信と人権活動家団体が明らかにした。撤廃を求める声が高まる中、昨年提出された撤廃案の行方が注目を集めていた。

 レイプ、暴行、拉致、強制結婚に関する刑法522条は、性的暴行の加害者が被害者と結婚すれば訴追されないと規定している。この規定は、レイプの被害者が未成年でも適用される。

 刑法522条の撤廃案は昨年提出され、今年2月の議会委員会での承認を経て16日、本会議で承認された。

 中東・北アフリカにおける男女平等を目指すレバノンの非政府組織(NGO)「ABAAD」は、撤廃承認を伝える声明をフェイスブック(Facebook)に掲載し「おめでとう、レバノンの女性たち」「きょうの勝利は、女性の尊厳のための勝利だ」とたたえた。

 ただ、ABAADはまだ他にも懸念すべき条項が残っていると指摘。15歳未満の未成年者と同意に基づいて性交渉した場合、この未成年者と結婚すれば罪には問われないと定めた条項などの撤廃を目指していくという。

 2週間前にはヨルダン議会でも、同国刑法における同様の条文の廃止が決定。7月にはチュニジア議会で「女性に対するあらゆる暴力をなくす」ことを掲げた法案が成立し、レイプ加害者の免罪が撤廃されている。
【翻訳編集】AFPBB News